2023.03.17
【イタリア】ポステ・イタリアーネ、小規模自治体の郵便局7,000局を改修
ポステ・イタリアーネは、都市部と農村部の情報格差を解消する政府の取り組みを支援するため、小規模自治体にある約7,000の郵便局・施設を改修し、全国に250を超えるコワーキングスペースを構築する「ポリス(Polis)」プロジェクトを開始した。
この「ポリス(Polis)」プロジェクトには、「国家復興・回復計画の補完基金(Complementary Fund of the National Recovery and Resilience Plan)」から8億ユーロの資金が提供されており、欧州委員会も同プロジェクト承認している。
現在までに40局の郵便局が改修を完了し、230局が現在改修作業中であり、2023年末までに1,500局で改修工事が開始される予定。
「ポリス」郵便局は、様々な行政サービスにすばやく簡単にアクセスできる年中無休24時間稼働のデジタルサービス拠点となり、市民に郵便、銀行、保険、通信サービスに加えて、身分証明書、電子IDカード、パスポート、社会保障など様々なサービスを提供する。
また、「ポリス」郵便局には、セルフ差出&セルフレジ、宅配ロッカー、ATMが備えられ、インターネットにもアクセスすることもできる。さらに、電気自動車の充電ステーション、ソーラーパネル、スマートビルディングや、健康福祉関連の設備も併設される。
また、国内最大のコワーキングネットワーク構築プロジェクト「Spazi per l'Italia(Spaces for Italy)」と連携し、郵便施設を改修してコワーキングスペースとし、個人や企業、行政機関、大学等に開放する。