[HTML]
H1

ご挨拶

greeting20230401



一般財団法人マルチメディア振興センター
理事長 桜井 俊

 

2024年1月年頭ごあいさつ

 皆さま、本年もよろしくお願いいたします。
 能登半島地震の被災者の方に心からお見舞い申し上げますとともに、一刻も早い復旧と復興をお祈り申し上げます。

  ロシアによるウクライナ侵攻の継続、イスラエルとハマスの紛争の激化、米中関係の不安定化などにより、世界規模での複雑さと不確実性が増大しています。こうした外部環境の変化に的確に対応するためには、ICT(情報通信技術)とDX(デジタルトランスフォーメーション)を有効に活用することが不可欠となっています。
 また、昨今の高度な人工知能(AI)システム(基盤モデル及び生成AI)がもたらす革新的な機会や変革の可能性には、目覚ましいものがあります。持続可能な社会の構築に向けては、AIの開発、利用、規制のバランスが社会的課題であり、当財団では、今年も、AIを巡る国際的な動向について、一層注視していきたいと思います。
 さて、当財団の実施しているネット安心・安全教育講座「e-ネットキャラバン」は、GIGAスクール時代に相応しいプログラムとなるよう、関係機関との連携を図りながら、講座内容や教材の刷新、オンライン講座の利便性向上、Web受付の開始などに取り組んで参ります。
 また、災害発生時の避難情報等を、各種メディアを通じて速やかに住民の皆様に伝達する「災害情報共有システム(Lアラート)」につきましては、政府が2026年導入を目指して進める防災DXの構築の動きを踏まえつつ、迅速な情報提供が可能となるよう、鋭意、システムの運用の改善に取り組んでいきます。
 さらに、世界各国の最新のICT政策動向等を徹底リサーチするとともに、「ワールドニュース」や「ICTグローバルトレンド」、「FMMC研究会」などを通じて、タイムリーに最新のICTビジネスを巡る情報を提供していきます。
 昨年は、諸外国におけるメタバース展開動向、クリエイターエコノミーに関する動向調査、利用者利便性向上に向けたDXの深化と公的DPF設計の課題、2030年放送制度論考(社会的共通資本としてのメディアのあり方)の4つのテーマに関し、調査分析を行いましたので、本年早々に研究成果として公表いたします。また、今後とも、社会の新たな産業・技術トレンドに着目し、当財団ならではの視点から社会への情報発信に努め、我が国社会経済の発展に貢献して参りたいと考えております。
 本年も、職員一同、皆様との緊密なコミュニケーションを通じて、財団活動の充実・強化に精力的に取り組んでまいりますので、引き続きのご理解ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。