[HTML]
H1

お知らせ詳細

お知らせ表示

2013.04.30

  • オランダ

【オランダ】オランダ政府、OPTAなど3機関を統合して新郵便規制機関を設置

 オランダ政府は4月1日、新しい郵便規制機関「消費者保護・市場監督局(Consumer and Markets Authority: ACM)」を設置した。
 この独立機関は、消費者保護局(Consumer Authority)、オランダ公正取引監視委員会(Dutch Competition Authority : NMa)、郵便電気通信庁(OPTA)の3機関を統合する形で設立された。
 ACMによれば、同局は「消費者保護」「市場監督」「セクター別競争規制」の3点を優先事項に掲げている。
 郵便産業界に関しては、ACMはこれまでのOPTAと同様、ポストNL(PostNL: 旧TNTポスト)による週6日のユニバーサルサービスを監督し、書状の95%以上が翌日配達されているかどうかを調べる。また、2009年4月に完全自由化された国内郵便市場の競争状態を監視して、郵便事業者が適切な不服申立手続を踏めるようにするとともに、ポストNLの市場支配地位濫用を防ぐ。
(ACM 2013年4月2日、5日、11日等)

(ひと言)
 政府は今年2月、消費者保護を強化しながら政府の経費を削減する取り組みの一環として、この新機関の設置に係る法案を成立させた。
 政府は、3機関を統合することで、年間740万ユーロの経費を削減できると試算している。
 政府は、ACMの内部で手続の流動化などの改革が続くことを期待している。オランダでは、この分野に関する法律が2014年に施行される見通しとなっている。