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2024.03.28

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【EU】欧州議会が欧州AI法を可決し、実質的に成立へ

欧州議会は、3月13日、欧州AI法を可決した。法技術的な観点からの条文精査の後、2024年4月に欧州議会の正式採択が予定されており、加えて欧州理事会による承認も必要ではあるが、今回の採択をもって条文が固まり、実質的に成立した。欧州AI法は、世界初の法的拘束力を有するAI規制という位置付け。同法は、リスクベースアプローチを採っており、容認できないリスクを有するAIは禁止されるほか、高リスクのAIに対してはリスク軽減システムの導入や基本的権利に関する影響評価を含む厳格な義務が課される。汎用AIシステムに対しては、システミックリスクの度合いに応じて透明性義務、モデル評価の実施、リスク緩和措置、インシデント報告等の義務が課される。またイノベーション・中小企業(SME)振興策として、加盟国に対してサンドボックスの設置を義務付ける。

欧州AI法は、施行から2年後に全面適用されるが、禁止されるAIに係る規律は施行から6か月後、汎用AIに係る規律は施行から12か月後、実践規範は施行から9か月後、高リスクシステムに係る規律は施行から36年後に適用が開始される。