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2024.01.16

  • ICTワールドニュース
  • EU

【EU】XによるDSA違反の可能性、欧州委員会が施行後初の正式な調査手続きを開始

欧州委員会は、2023年12月18日、リスク管理、コンテンツモデレーション、ダークパターン、広告の透明性、研究者のためのデータアクセスに関連する分野でXが「デジタルサービス法(DSA)」に違反している可能性があるとして、Xに対して、DSA施行後初となる正式な調査手続きを開始した。本調査は、2023年9月にXが提出したリスク評価報告書の分析、同年11月3日に公表されたXの透明性報告書、欧州委員会による情報提供要請に対するXの回答を含むこれまでに実施した欧州委員会の予備調査に基づいて開始されたもので、次の四分野を調査するとしている。

1.違法コンテンツの拡散対策(リスク評価及び軽減措置並びに通知と対処のメカニズム機能)
2.プラットフォーム上の情報操作に対抗するために取られた措置の有効性(Xのコミュニティノート機能の評価)
3.プラットフォームの透明性を高めるための措置(研究者へのデータアクセス及び広告リポジトリの欠点への対応)
4.Xのサブスクリプション保有者に与えられる「青いチェックマーク」に代表される欺瞞的なユーザーインターフェースのデザイン

正式な調査手続きの開始により、欧州委員会は暫定措置や違反の決定を下すことが可能となる。また、Xが手続きの対象となっている事項に対処するためのコミットメントを示した場合には受け入れることも可能。欧州委員会は、今後、調査の上で違反の有無を判断するが、調査に要する期間は現時点で未定としている