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2013.04.22

  • 米国

【米国】ディッシュ、スプリント・ネクステルに255億ドルの買収オファー

 ディッシュ・ネットワークは、4月15日、現金・株式合わせて総額255億ドルの買収オファーをスプリント・ネクステルに提示した。ディッシュは、既にスプリントが過半数を所有し、完全買収で合意しているクリアワイヤに対しても競合オファーを提示。スプリントについても、既に同社株の70%取得で合意しているソフトバンクと競うことになる。

 ディッシュは、過去数年の間に数十億ドル相当の周波数を取得。これを用いるための手段を模索しているが、今回のスプリントに対する買収オファーもその1つといえる。ディッシュは、スプリント株1株に対して4.76ドルと自社株約0.05953株を提供することを提案。これは、スプリント株1株に7ドルとなり、12日の終値に約12%上乗せした価格を付ける計算になる。スプリント株主は新会社の32%を所有することになり、ディッシュは同社の条件がソフトバンクの提示する条件をおよそ13%上回ると主張。また、同社がスプリントを買収すれば、TV、電話、インターネットを組み合わせたサービスプランや無制限データ通信の拡大など、利用者にとっての恩恵をすぐさま実現できるとしている。

 ソフトバンクは16日、ディッシュが競合オファーを提示したことについて、コメントを発表。ディッシュの提示額はソフトバンクのそれを13%上回るが、ソフトバンクは同社の買収条件について「制約の多いディッシュの仮提案と比べて、長・短期的にスプリント株主に対してより多くの利益を提供できる」と自社の優位性を主張。また、ソフトバンクは「スプリントとの取引は、既に必要な承認を得られる段階にきており、これまでに合意している条件で2013年7月1日には完了する見込み」としている。