2017.04.05
インド・ポスト、支払銀行サービスを2州で開始
インド・ポスト支払銀行(India Post Payments Bank: IPBB)が2017年1月30日に設立された。
インド・ポストはジャールカンド州の州都ラーンチーとチャッティースガル州の州都ラーイプルとで、全国初の支払銀行サービスを開始。2017年末までには、全国各地に拡大されることになっている。
(India Post 2017年1月30日等)
(ひと言)
2016年6月、インド政府は、インド・ポストの支払銀行設立計画を承認。インド・ポストは2017年1月、支払銀行の事業を行うための最終免許をインド準備銀行(中央銀行)から付与された。
支払銀行は低所得世帯など銀行サービスを受けられない人々に、少額預金口座・支払・送金サービスを提供するもので、貧困層や小規模事業者の金融サービスへのアクセス拡大を目的としているため、融資業務を行うことは認められていない。同行では当初、一人当たりの最大残高(maximum balance)が10万ルピーに制限される。
インド・ポストは、今回のインド・ポスト支払銀行とは別に、財務省から委託されている、既存の小口貯金サービスを「郵便貯蓄銀行(Post Office Savings Bank:POSB)」の名称で郵便局を通じて提供しており、こちらは引き続き、インド準備銀行の認可を受けない実用目的の金融機関として、今までどおり運営される。