2015.01.07
【英国】Ofcom、郵便市場におけるエンド・ツー・エンドサービスの競争についてのレビューの結果を発表
英国通信規制機関Ofcomは12月2日、郵便市場におけるエンド・ツー・エンドサービスの競争についてのレビューの結果を発表した。
Ofcomは、新たな規制導入の必要性について、2011年郵便サービス法に照らし合わせて検討した結果、ロイヤルメール以外の事業者が、自社のネットワークのみを使用して配達した郵便物は、宛名付き書状の0.6%に過ぎず、ロイヤルメールのエンド・ツー・エンド・ユニバーサルサービスの提供が、他社によって脅威にさらされているとは考えられないため、現時点では競争事業者に対し、規制を課す必要は無いと判断している。
このレビューは、ロイヤルメールの2014年度事業計画や、Ofcomによる郵便市場での年間モニタリング報告書、競争事業者最大手のホイッスル(旧TNTポストUK)によるエンド・ツー・エンドサービスの展開計画をはじめ、ロイヤルメールがOfcomに対し、今年6月に提出したエンド・ツー・エンドサービスの規制見直しを求める文書等、Ofcomが入手した関連情報を基に実施したもの。
(Ofcom 2014年12月2日等)
(ひと言)
Ofcomは、このエンド・ツー・エンドサービスにおける競争についてのレビュー結果を基に、英国におけるユニバーサル郵便サービスの財政および効率を維持するための対応策として、ロイヤルメールの競争事業者が送り主から回収・仕分けしたビジネス・バルクメールをロイヤルメールが宛先まで配達する「アクセスサービス」について、ロイヤルメールが課す料金(アクセス料金)が実際のコストを反映させやすくする内容の提案を同日、公開諮問として発表した。