2011.07.04
【スイス】スイス・ポスト、関連2社のロゴマークから自社名を削除
ポストファイナンス(PostFinance)とポストバス・スイス(PostBus Switzerland)のロゴマークから「スイス・ポスト」の文字が消える。
スイス・ポストによれば、これは2つのブランドの「明瞭性と独立性」を高めるための措置だという。しかし、これら2社がスイス・ポスト・グループの関連会社であることは、文字が消えても、ロゴマークのデザインがスイス・ポストと同じであることから「一目瞭然」。ロゴマークの変更は、ポストファイナンスとポストバス・スイスの競争力強化を目的としているが、スイス・ポストとポストファイナンスの株式会社化に備える狙いもある。
ポストバス・スイスは、すでに2006年に株式会社化されている。スイス・ポストのブランドは今後も変更しない。最近行われた調査によれば、親しみやすさ、信頼性、顧客指向性などの点でスイス・ポストのブランドは高く評価されている。新しいロゴマークは、今夏から2013年にかけて、徐々に導入されることになっている。
(Swiss Post 2011年6月22日等)
(ひと言)
ポストファイナンスは2009年度にはスイス・ポストの利益の約6割を生んでいる。長年、銀行免許の取得を希望しているが、未だに認可されておらず、スイス・ポストの金融部門のままである。ポストバスは、スイスでの公共機関として、鉄道が通らない地域や、市内・村内を除くほとんどの路線で運行されている。2,000台以上のバスを保有し、多数の観光ルートも企画されている。