中国科学技術発展戦略研究院（CASTED）はこのほど、「中国ベンチャー投資発展報告書2022」を発行し、2021年の中国におけるベンチャー投資市場の全体状況に関連した調査結果を公表した。主な内容は次のとおりである。
＊2021年末現在、中国のベンチャー投資機関数は前年同期比8.4％増の3,568社に達し、
投資規模は同比16.8％増の1兆3,035億3,000万元（約25兆2,179億円）に達した。
＊2021年末現在、ハイテク系ベンチャーへの累計投資件数は1万2,937件、投資額は2,585億8,000万元で、それぞれ全体の40.4％と35.5％を占める。近年の傾向として、投資分野のソフトウェアからハード技術への移行が顕著で、2021年には、国内外の情勢を受け、半導体チップに代表されるコンピュータハードウェアなど電子機器製造業への投資額が全体の22.05％を占め最多となる。
＊出資元では、主に国有投資機関（24.41％）、政府誘導基金（18.33％）、その他政府財政
資金（5.56％）の計48.3％である。そのほか、個人投資は8.51％、外資系企業は2.19％、NPOは0.04％を占めている。
＊地域別では、北京、江蘇、浙江、広東4地域の機関数、投資規模、投資プロジェクト数
合計はそれぞれ全体の67.4％、64.2％、64.7％を占めている。
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