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近年、インターネットの利用が若年層にも広がる中、欧州委員会は、5月11日、「子どものためのより良いインターネットに関する新欧州戦略（BIK＋）」を採択したと発表した。2012年に採択された戦略の改訂版で、子どもによるインタ－ネット利用の促進とインターネット上のいじめ、有害・違法コンテンツなどのリスクからの保護のため、以下の施策を展開するとしている。

＊安全なデジタル・エクスペリエンス：有害・違法コンテンツやリスクからの保護のためのEUコードと検証標準の策定（～2024年）。違法・有害コンテンツの通報やネット上のいじめ被害者への相談窓口の共通番号「116 111」の導入（～2023年）。
＊デジタル・エンパワーメント：オンライン上での情報選択・表現のスキル習得を支援する「インターネット安全センター」の加盟各国での設置。
＊積極的な参加：デジタル世界のメリットとリスクに関する子ども側からの評価・発言の機会を拡大するため交流イベントの開催支援、子ども主導によるBIK＋の隔年見直しの実施。

欧州委員会は、2021年3月に「子どもの権利に関する戦略」と題した政策文書を採択しており、BIK＋は、その中の「デジタル環境で安全に過ごし、その機会を利用する権利」を実現するための戦略として位置づけられている。