電気通信産業ソリューション連合（ATIS）は、2月3日、6G開発に向けた「Next Gアライアンス」の目標を説明する6Gロードマップを発表した。同アライアンスは、今後の10年間の6G等の無線技術における北米のリーダーシップを推進するイニシアチブ。ロードマップの検討にあたっては、ワーキンググループを立ち上げ、同アライアンスに加入する80の団体からのべ600人以上の専門家が協力した。ロードマップでは、6Gにおける将来の世界標準、展開、製品、運用、サービスについて北米がリーダーシップを発揮するための大胆な目標として、1）信頼性・セキュリティ・耐障害性の向上、2）デジタル世界体験の向上、3）ネットワークアーキテクチャのコスト効率の向上、4）クラウドと通信システムの分散化、5）人工知能（AI）ネイティブなネットワーク、6）持続可能性を提示している。同アライアンスは、「6Gの主導権を握るという目標の達成には、周波数の確保、製造基盤、人材育成、インフラの展開といった分野でさらなる課題が生じる」とし、6Gネットワークの研究・開発・展開に対する民間部門の投資を支援する政策について、産学官が連携し、5Gよりも早期から取り組む必要があると指摘した。
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