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ICTワールドニュース

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2021.07.26

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  • 英国

【英国】BT、英国初の完全統合型ネットワークの可能性を実現するための新計画発表

BTは、7月14日、高性能な5Gソリューションを英国全土で提供すると共に、モバイル、Wi-Fi、ファイバーの各インフラを統合し、英国初となる完全統合型ネットワークの可能性を実現するための新たな計画を発表した。主な計画は以下のとおり。

*2020年代半ばまでに、BTグループのデジタルネットワーク事業であるオープンリーチが提供するファイバー、携帯電話事業であるEEが提供するモバイルネットワーク、Wi-Fiの完全統合を完了し、安全性が高く、シームレスで信頼性の高い接続性を提供する。
*EEは、5Gサービスを、2023年初頭までに英国の人口の半分、2028年までに英国全土の90%以上に提供する。この目標を達成するために、最近Ofcomの周波数オークションで獲得した新しい700MHzの5Gスペクトラムを、EEの大部分のサイトに導入する。
*新しい5Gコアネットワーク制御システムを、BTの分散型「ネットワーク・クラウド」インフラ上に構築する。2023年までに、新たな5Gコアネットワークのアップグレードを開始し、次世代の5G機能をサポートする。
*EEは、4,500平方マイルに及ぶ農村部に4Gサービスを提供する。また、複数のネットワークが利用できるサードパーティのインフラであるニュートラルホストシステムを展開することで、空港やスタジアム、キャンパスなどの混雑した環境での4G及び5Gのカバー率を向上させていく。
*2023年までに、3Gサービスを段階的に廃止する。EE、BTモバイル、プラスネットの顧客が対象となる。3Gの使用率は、EEネットワーク上のデータトラフィックの2%以下となっている。3Gの周波数は、将来的に5Gの容量を強化するために使用される。

BTは、緊急サービスネットワークの提供で得た経験を活かして、幅広いオンデマンドのカバレッジソリューションを開発している。ポータブルセルは、従来のセルサイトを建設するよりも低コストで、顧客の要求に応じて一時的なモバイル接続を提供し、迅速な対応が可能な車両も拡大・多様化し、遠隔地でのカバレッジ、回復力、容量を強化する。また、BTは、ドローンや地球低軌道衛星などの航空・宇宙技術の活用にも力を入れており、2021年6月、OneWeb社との間で技術応用を推進するための初期契約を締結した。これらの計画を合わせると、英国でこれまでに提供された中で最も包括的で汎用性の高いモバイルネットワークとなり、恒久的なソリューションやオンデマンドソリューションを顧客に提供できるようになるとした。さらに、BTは、Belfast Harbour、W5G及びWorcester Bosch、Hyperbatといった複数の顧客と5Gプライベートネットワークの展開及びトライアルの実施、年間6,000ポンド(約92億円)以上をAIや量子鍵配信などの最先端技術のセキュリティに特化した研究に費やし、中空コア・ファイバーの開発などのイノベーションも進めている。

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