IMT-2030(6G)推進グループは6月6日、「6G全体ビジョンと潜在コア技術白書」を公表した。2030年の6Gの実現に向け、白書では、全体のビジョンとして、「万物がつながり、デジタルツインを実現する」との目標を目指すとした。また、八つの応用シーンとして、没入型クラウドXR、ホログラフィック通信、センサー感知相互接続、スマート相互作用、通信感知、万物スマート化、デジタルツイン、全域カバーを取上げた。さらに必要とする10のコア技術として、内生型スマート無線接続と新型ネットワークアーキテクチャ、増強型無線接続技術、新次元の無線伝送技術、新型周波数利用技術、通信センサー一体化技術、分散型ネットワークアーキテクチャ、コンピューティング・アウェア・ネットワーク、確定ネットワーキング、天地一体融合ネットワーク、ネットワーク内生セキュリティを取上げた。
なお、IMT-2030(6G)推進グループは、6Gの実現に向け、2019年6月に工業・情報化部の指導のもと、中国情報通信研究院(CAICT)が主体となって設立された。産学研の各方面のリソースを集め、コア技術、周波数計画、標準策定に関する開発開発を行い、国際交流の推進も行っている。現在のメンバーは通信事業者、ベンダー、端末メーカー、大学、研究機関など59の組織に及ぶ。
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