工業・情報化部はこのほど、「5G利用“揚帆”(船出)行動計画(2021-2023年)」の意見募集稿を発表した。全体目標として、2023年までに、IT(情報技術)・CT(通信技術)・OT(オペレーション技術)が深く融合した新しいエコシステムを構築し、画期的に広く深く同時に重点分野の5G利用を実現し、技術産業と標準システムの二本柱を構築する。5Gの個人ユーザ普及率は40%を超え、加入者数は5億6,000万人を超えている。5Gネットワークのアクセストラフィックの割合が50%を超え、5Gネットワークの利用効率が大幅に向上した。
バーティカル産業分野では、製造大型企業の5G利用の普及率が35%を超え、電力、鉱業など分野では5G利用モデルの複製による普及の実現、5G +コネクテッドカーモデル地域のエリア拡大、農業・灌漑など伝統産業のデジタルトランスフォーメーションの促進を図る。市民生活分野では、5G +スマート教育、5G +スマート医療のモデルプロジェクトが始動し、5Gスマートシティなど地方政府の管理レベルで利用されている。5G基地局数は1万人あたり18局を超え、各産業のバーチャルローカル5G構築は3,000件を超えている。
特に、5G周波数資源の確保については、700MHz 帯テレビ放送事業の周波数移行の推進、700MHz 帯の5Gネットワーク展開の加速、5Gミリ波周波数計画のタイムリーな発表、5Gミリ波周波数使用許可の入札制度の検討などが求められている。また、5G産業用周波数の需要やその他の無線システムとの互換性を検討し、中国に適した5G産業用周波数の使用許可モデルや管理ルールの検討が求められている。
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