5G免許を保有する中国広電が子会社の「中国広電網絡株式有限公司」(以下、中国広電網路)を設立し、10月12日に国家ラジオ・テレビ総局(NRTA)ビルにて設立式典が行われた。登録資本金は1,012億107万元(約1兆5,825億円)で、このうち、中国広電が51%を出資するほか、各省・市・県から計46の発起人からの出資、中国送電最大手の国家電網とアリババグループもそれぞれ100億元を出資している。中国広電網路は「スマート放送」戦略を実行し、モバイルインターネット、スマート・オペレーション・システムなどの新技術を有効活用し、デジタルライフに適したスマート製品の開発、超高精細動画やVR、IoT分野における革新的なサービスの提供を目指すとしている。なお、中国広電は2019年6月6日、他の主要通信事業者3社とともに5G免許を取得したが、本格的な事業展開に至らなかった。今後新設の中国広電網路を通じて、中央・省・市・県の四つの行政レベル別で運営されているCATV網を統合し、5G網との一体化を図っていく。
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