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ICTワールドニュース

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2018.02.13

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  • 米国

【米国】ベライゾン、年内にNB-IoT全国ネットワーク構築へ

 ベライゾンは2月1日、年内に全国で256万平方マイルをカバーする「NB-IoT(Narrow Band IoT)」ネットワークの構築を計画していることを明らかにした。NB-IoTは既存のLTEネットワークに重なる形で構築され、IoT機器向けに低速だが安価なデータ通信を提供する。ベライゾンは最近、エリクソンとともに狭帯域IoT保護周波数帯を使ったデータセッション・テストを完了。ベライゾンのNB-IoTネットワークは、同じくIoT分野向けとしておよそ1年前に運用開始されたLTE M(CAT-M1)ネットワークと併存。

 CAT-M1は、ウェアラブル端末や車両、資産管理など幅広い法人アプリケーションをターゲットにしているのに対して、NB-IoTは、必要とするデータ転送速度が100Kbps以下のアプリケーションを対象にする。また、LTE Mが通話をサポートしているのに対して、NB-IoTはサポートしていないことが大きな違い。

 今回のベライゾンの動きは、前日にT-モバイルが、保護周波数帯域を使う狭帯域IoTの初のテストがラスベガスで成功し、今年半ばには全国展開することを明らかにしたことへの対抗とも見られている。NB-IoTに関しては、ディッシュも構築することを計画しており、昨年には、2018年初めに鉄塔会社と初の合意が締結される見込みであるとしており、また、複数の電気通信機器ベンダーとは既に合意を締結している。また、スプリントは昨年5月、2017年7月中にはLTE Cat 1技術の全国展開を完了する見込みとしており、2018年半ばにはLTE Cat M、その後はLTE Cat NB1の展開を開始するとしていた。他方、AT&Tは今月、同社がNB-IoTに投資すべかどうかについて検討中としており、LTE Cat Mに傾倒する姿勢を垣間見せている。