2016.12.02
【中国】中国移動、5G商用化スケジュールを明確に
中国移動研究院の黄宇紅副院長は11月20日、同社の5G発展計画について、「政府の全体計画に基づき、5G商用化向け準備試験を展開する。政府の技術検証に参加するほか、商用向け製品計画を前もって進めていく」と紹介した。
同社の5G商用化スケジュールとして具体的には、①2017年、4-5都市において都市ごとに5G基地局を7局設置、システム検証を行うとともに、商用前のプロトタイプを作る、②2018年、都市の数を拡大して都市ごとに5G基地局を20局設置、試験を拡大、エンドツーエンドの商用化製品及び準商用ネットワークを構築、③2019年、試験ネットワークをさらに拡大、④2020年、5G基地局が1万局に達し、商用化製品の普及を実現。
また、中国移動は周波数帯の選択について、6GHz以下のバンドを優先的に選択する。高周波数帯の選択には、低周波数帯よりも1年半からの2年の時間を要するとしている。なお、同社は3.5GHzを利用するプロトタイプの検証及び高周波数帯を利用するプロトタイプの開発を行うとともに、ドイツ・テレコムと協力して3GPP R15標準に準拠する5G産業化を推進している。