2016.11.14
【英国】情報コミッショナーズオフィス、「WhatsApp」ユーザ情報利用一時停止でフェイスブックと合意
情報コミッショナーズオフィス(ICO)は11月7日、フェイスブックが英国のWhatsAppユーザから入手した情報の利用を一時停止することで合意したと発表した。フェイスブックはWhatsAppユーザから得ていた情報をどのように利用するかについて十分な説明を行っておらず、WhatsApp側も、ユーザ情報をフェイスブックと共有する点について、顧客から有効と判断される合意を得ていたとは考えられないとICOは説明している。
今回の合意にあたりICOは、フェイスブックに対し、個人情報に関わる法規制を明確に説明し、その上で、フェイスブックは、英WhatsAppユーザから得られるデータの広告等への利用は一時中断することで合意したとしている。なお、ICOはフェイスブックとWhatsAppに対し、①顧客に対しデータをどのように用いるかをより良く説明すること、②ユーザ自らが自分の情報を随時、管理できるようにすることを盛り込んだ公約文書をまとめ、両社に署名を求めたとしている。ICOはまた、今後、フェイスブックがデータ利用を再開する場合、個々のユーザに対し明確な合意を得る事を求めるとともに、その合意をいつでも変更できる機会をユーザに与えるべきであるとしている。