2016.11.14
【中国】工業・情報化部、「情報化と工業化融合発展規画(2016-2020年)」を発表。2020年に工業電子商取引高は10兆元(約153兆円)に
工業・情報化部は11月3日、「国民経済・社会発展第13次5か年規画綱要(2016-2020)」に基づき、「製造業とインターネット融合発展の深化に関する指導意見」を実施するとともに、「中国製造2025」及び「互聯網+(インターネットプラス)」行動計画を推進するため、「情報化と工業化融合発展規画(2016-2020年)」を発表した。発展目標として、2020年までに30%の企業は、系統的向上段階及びブレークスルー段に入り、2015年より15ポイント上昇するほか、工業電子商取引の取引高は10兆元(約153兆円)に達するなど。主要任務は以下のとおり。
①スマート製品のオンラインサービス向上について、デジタルコンテンツ、電子商取引、アプリケーションサービスなどの統合を推進、スマート家庭、スマート家電、スマート・ウェアラブル・デバイスなどの新しい産業を育成する。重点産業へのIoT(モノのインターネット)標識解析、工業クラウド、工業ビッグデータ分析の利用を深める。
②工業インターネットの構築を推進。ブロードバンドサービス向上及び光ファイバーネットワークの構築を進め、5Gテストネットワークの構築と商用化試行を推進。次世代インターネットのパイロット都市及びLTEv6プロジェクトを重点として、IoT、モバイルインターネットへのIPv6利用を推進。インターネットのバックボーンを最適化し、国内バッグボーンの相互接続と交換センターの共同発展を図り、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)のカバーエリアを拡大する。
③工業情報セキュリティ保障体系を整備するなど。
重点プロジェクトは以下のとおり。
①条件を満たした地域、産業、企業を選出、多機能統合型工業クラウドプラットフォームを構築させる。
②安全かつ制御可能な基礎工業ソフトウェア・ハードウェア、産業向けハイエンドアプリケーション、埋め込みシステム、新型工業アプリケーションプラットフォーム、工業インターネットのネットワーク設備等の発展を重点的に支援するなど。