2016.11.02
【米国】クアルコムが蘭NXPを買収、自動車向け半導体のリーダーに
スマートフォン向け半導体大手クアルコムは、10月27日、オランダのNXPセミコンダクターズを約380億ドルで買収することに合意したと発表した。半導体業界の買収規模としては過去最大となる。買収は規制当局の承認を経て、2017年末までに完了予定。 NXPから引き継ぐ負債を含めた買収総額は、およそ470億ドル。NXPは昨年12月、約120億ドルでの米フリースケール・セミコンダクターの買収を完了させ、自動車関連のエレクトロニクス製造で世界首位に立った。
この買収によりクアルコムは、急成長する自動車向けチップ市場でも最大手の座に就くことになり、停滞の兆しが見えるスマートフォン市場への依存度を減らす一助にもなる。 同社のスティーブン・モレンコフCEOは、「自動車、モノのインターネット(IoT)分野のイノベーションは飛躍的に進展していく。これは大きなチャンスだ」と発言し、IoTに大きな期待をかけていることを示した。