2016.10.12
【米国】グーグル・ファイバーが無線インターネットサービス企業ウェブパス買収を完了
グーグル・ファイバーは10月3日、無線インターネットサービス事業者であるウェブパスの買収を完了したことを発表した。ウェブパスの事業は、光ファイバと無線を使って高速インターネットを提供するグーグル・ファイバーの計画に組み込まれることになる。ウェブパスは、ポイント・ツー・ポイントの無線通信技術を採用しており、人口密度が高い地区における企業や集合住宅に高速インターネット接続を提供するのに適している。ただし、一戸建て住宅へのサービスとしては経済性に乏しいため、光ファイバに完全に取って代わるわけではない。
グーグル・ファイバーのデニス・キッシュ社長は、同社の今後の戦略は光ファイバと無線の併用によるハイブリッドなアプローチにあるとし、無線が重要な役割を果たしていくとしている。なお、ウェブパスは現在、1Gbpsまでの速度の無線インターネットサービスを月60ドルで、サンフランシスコ、サンディエゴ、マイアミ、シカゴ、ボストンの5地域において提供しているが、今後もこれらサービスには変更はないという。