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2016.09.09

  • 米国

【米国】フェイスブック初の衛星インターネット計画、ロケット爆発で打撃

 衛星経由でインターネットが到達していない地域にブロードバンド・アクセスを提供しようというフェイスブックの計画は、9月1日に起きた同社衛星を載せたロケットの爆発事故で大きな打撃を受けた。この衛星は、フェイスブックとフランスの衛星事業者、ユーテルサット・コミュニケーションズの合弁事業が建造したもの。スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)のロケット、Falcon 9に搭載されて3日に打ち上げられる予定だったが、打上げ前のテスト中に爆発した。この衛星は、インターネット・アクセスの普及を目指してフェイスブックが推進する「Internet.org」の活動に中核的な部分を占める予定だった。フェイスブックは6月、太陽電池で駆動してインターネット・アクセスを提供する大型ドローン「Aquila」のテスト飛行も行ったが、高度6万フィートを飛行できるよう設計されたAquilaの実地配備はまだ準備が整っていない。

 一方、空からインターネット・アクセスを提供することは、グーグルの親会社であるアルファベットも構想しており、様々な案をテストに移している。高度6万~7万フィートを数か月にわたって飛び続ける気球から、辺鄙な地域にインターネット・アクセスを提供する「Project Loon」は、その中でも最も野心的な計画の1つ。また、同社は、小型衛星の建造・打ち上げも行っているが、「Terra Bella」と呼ばれるこのプロジェクトは、インターネット・アクセスの提供ではなく、衛星写真の撮影が目的だという。衛星経由のデータ通信は、往々にして低速かつ高コストだが、フェイスブックの衛星は約20Gbpsでの通信が可能とされていた。