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2016.08.12

  • 中国

【中国】Uber、中国事業をディディに売却

 Uber Technologiesは、8月1日、同社の中国事業を中国国内のライバルであるディディ・チューシン(滴滴出行)に売却し、ディディの株式の5分の1を所有することに合意した。これにより、ディディの市場価値はおよそ350億ドルになる。これは、直近のディディの評価額280億ドルと、Uber中国事業の価値70億ドルを合わせた金額。Uberは、ディディの最大株主となり、同社のトラビス・カラニックCEOはディディ役員に就任。他方、ディディのチェン・ウェイCEOはUber役員に就任する。

 米国やカナダ、その他約100か国では利益を計上しているUberだが、中国ではディディと熾烈な争いを演じており、料金値下げで競うとともに、両社とも数10億ドルの資金調達に成功している。Uberは中国60都市で操業し、月間1億5,000万回以上の配車を行っている一方、ディディは中国の民間配車市場のおよそ87%を占めている。ディディは、今回の買収と合わせてUberに10億ドル出資することにも同意。今回の買収を同社の国外進出の準備と見る向きもある。

 ディディは昨年、アリババ・グループとテンセントが出資するそれぞれ別の会社が統合して誕生。これまでUberのライバルであるLyftにも1億ドルを出資するとともに、LyftやインドのOla、東南アジアの新興であるGrabなど他の配車サービスと提携も結んでいる。またディディには、アップルも10億ドルを出資している。