2016.07.22
【米国】フェイスブック、オープンソース無線通信プラットフォーム「OpenCellular」を発表
フェイスブックは、7月6日、オープンソースの無線通信プラットフォーム「OpenCellular」を発表した。これは全世界にインターネット・アクセスを普及させようとする同社の取り組みの一環。インターネット・ユーザーが増えれば、フェイスブック・ユーザーの増加にもつながるという狙いもある。
「OpenCellular」のハードウェアを使えば、携帯電話ネットワークインフラが配備されていない辺鄙な地域にも安価なインターネット・アクセスを提供できる。同ハードウェアは場所をほとんどとらず、樹木や電柱などに装着できるようになっており、電池や太陽発電機を含む電源と組み合わせることで、多様な通信環境を提供できる。通信可能距離は約6マイルで、この範囲内ならば既存のセルラー・ネットワークと接続可能。端末の設定次第では、単純な2Gデータ通信から超高速なLTEまで、あらゆるデータを伝送できるという。また、近くにセルラー・ネットワークがなければ、同ハードウェアをオフライン・ハブとしてローカル・ネットワークを構築して、その内部で電話やコンピュータ間の通信を仲介することができる。
フェイスブックは、この機器をオープンソースとして設計し、誰でも使えるようにしており、同機器を使うことでセルラー・ネットワークを今までよりも安価に拡大できるとしている。また、オープンソース設計で機能の追加も容易で、多くが参加することでコストも下がっていくはずだとしている。