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ICTワールドニュース

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2016.07.22

  • 米国

【米国】保健社会福祉省(HHS)、ブロックチェーン技術のヘルスケア分野への応用を検討

 保健社会福祉省(HHS)は、7月8日、ビットコインの基盤技術であるブロックチェーンを医療記録の保護に活用する手段についてアイデアを募集した。ブロックチェーンの暗号化機能を中心にヘルスケア分野への応用の可能性を示す白書を7月29日まで募集し、その中から優秀なものを選び、執筆者を9月に開くワークショップでのプレゼンテーションに招く予定である。

 HHSは、ブロックチェーンについて、「改ざんを防ぐためにプライベート鍵を用いてタイムスタンプと署名を捺すことができるデータ構造」と定義し、個人情報の保護に貢献し得るとする一方で、大量の処理能力と機器を必要とするとの批判もあるとしている。
 その上で、ブロックチェーンはまだ発展途上であり、とくにヘルスケア分野への応用性についてはまだ未成熟といえるとしている。

 ブロックチェーンには、他の連邦省庁も関心を見せており、国防総省高度研究計画局 (DARPA) は同技術をメッセージング・サービスのセキュリティ確保に用いたい意向。また、USPS監察長官室(OIG)の報告は、資金転送の効率化、ウェブサイトへのログイン時の認証、公証人の文書認証、電子署名などに同技術を利用できる可能性があるとしている。