2016.07.12
【米国】グーグルとアジアの通信大手5社が投資した日米間を結ぶ光海底ケーブル「FASTER」が運用開始
グーグルは、6月29日、アジアの電気通信事業者らと共同で建設を進めていた日米間光海底ケーブル「FASTER」が完了したため、6月30日から運用を開始すると発表した。建設に参加した企業はグーグル、NEC、China Mobile、China Telecom、Global Transit、DDIの6社。投資規模は総額3億ドルにおよぶ、実際の敷設はNECが担当している。この海底ケーブルは60Tbpsの帯域を持ち、グーグルはその内の10Tbpsを使用。Google AppsやCloud Platformなどのサポートに充てる。同社は今年後半、東京に「Google Cloud Platform East Asia」を開設する予定だが、アジアで新たな回線帯域を確保することで、Cloud Platformのデータ転送率を向上し、レイテンシーを軽減できるようになるとしている。9000kmに及ぶケーブルは、日本側の2地点とオレゴンを結び、さらにロサンゼルス、サンフランシスコ・ベイエリア、ポートランド、シアトルをカバーする米国西海岸ハブまで延びる。