[HTML]
kv
情報通信の今を届ける
注目のICTトピック

注目のICTトピック

  • 2026年3月25日、サンフランシスコでニューヨークヤンキースとサンフランシスコジャイアンツの一戦でメジャーリーグベースボール(MLB)の2026年シーズンが開幕、MLBは今シーズンから全29球場で「自動ボールストライク(Automated Ball-Strike Challenge System:ABS)チャレンジシステム」を導入しており、そのシステムはT-Mobileの5Gプライベートネットワークが基盤となっている。
     
    ABSチャレンジシステムは、各球場に配置された12台の高速かつ高精度なHawk-Eyeカメラを使用して、各投球の正確な位置を、その打者の身長に合わせて調整され数ミリ単位で測定された「打者ゾーン」を基準に追跡する。投手、捕手、打者は、本塁審判によるボールまたはストライクの判定に誤りがあると判断する場合、投球直後に帽子やヘルメットを軽く叩くことで、チャレンジを申し立てる意思を表示することができる。申し立てが行われると、T-MobileのAdvanced Network Solutions(ANS)から5Gプライベートネットワークを介して判定結果を示すグラフィックが送信され、会場の観客にはビデオボードを通じて、またテレビ視聴者には放送を通じて、ほぼ瞬時に表示される。各チームは1試合につき原則2回までチャレンジを申し立てる権利が付与されており、チャレンジが成功する場合(判定が覆る場合)、チャレンジ権は保持される。
     
    このシステムは2022年からマイナーリーグで試験導入されており、2025年と2026年のメジャーリーグ春季キャンプや2025年のオールスターゲームでも使用されていた。T-Mobileはこの当時から、ABSチャレンジシステム開発に協力していた。
     

    詳細 ...

    • アメリカアメリカ
    • 放送・メディア
    • 注目のICTトピック

    パラマウントがWBD買収へ、取引完了は7~9月期の見通し

    メディア大手のパラマウント・スカイダンス(以下パラマウント)は2月27日、同業ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を買収することで合意したと発表した。今年7~9月期中の取引完了を目指す。

    WBDを巡る買収交渉は紆余曲折を辿った。昨年12月、動画配信大手ネットフリックスはWBDの制作・動画配信部門を1株27ドル75セントで買収することで合意したが、その直後にパラマウントがWBD全体を対象とする敵対的買収を提案し、1株30ドルを提示した。WBDは当初ネットフリックス案を支持していたが、パラマウントが2月17日に買収金額を1株31ドルに引き上げる修正提案を提出したため、同月26日にはネットフリックス案よりもパラマウント案の方が優れていると判断。これを受け、ネットフリックスは同日、買収競争から撤退する意向を表明した。

    規制当局の承認やWBD株主総会の決議を経て取引が完了すれば、新会社が発足し、映画、放送、動画配信、報道を手がける巨大メディアコングロマリットが誕生する。取引条件として、パラマウントは、WBDがネットフリックスとの合意を解消することで発生する違約金28億ドルを負担する。また、規制当局の承認が得られず取引が不成立となった場合には、別途70億ドルの規制解除料も支払う。

    なお、パラマウントが3月2日の投資家説明会で明らかにしたところによると、合併後の新会社の純負債額は約790億ドルに達する見込み。動画配信事業では、「Paramount+」や「HBO Max」を統合し、ネットフリックスに対抗し得る競争力の強化を図る方針を示した。一方で、ケーブルテレビ事業については、売却や分社化を行う計画はないと明確に否定している。

    詳細 ...

  • 通信庁(Ofcom)は2026年3月、国内で高まる衛星通信需要に対応するため、衛星ゲートウェイ地球局が利用できる周波数を拡大すると発表した。Q/Vバンドにおいて、最大10GHzの追加スペクトルを低密度地域(主に農村部)向けに開放する。この決定により、衛星通信事業者は大容量データの地上・宇宙間伝送をより効率的に行うことが可能になり、遠隔地を含む多くの住民や企業が高速衛星ブロードバンドなどの改善されたサービスを利用できるようになる見込みである。
     
    Ofcomは、2025年7月に実施した意見募集を踏まえ、高密度地域に区分される都市部でも、Q/Vバンドの一部周波数をGSO(静止軌道)およびNGSO(非静止軌道)の衛星ゲートウェイに開放する案も提示した。これは、英国全土のうち低密度地域に含まれない約6%の地域に該当する。衛星事業者からは、都市部にゲートウェイを配置することで特定の運用上のメリットがあるとして要望が寄せられていた。Ofcomは柔軟な周波数共有を推進する立場から、既存ユーザを保護しつつ都市部での衛星インフラ設置を可能にする仕組みを提案。パブリックコメントは2026年5月28日まで受け付けている。
     
    さらにOfcomは、NGSO衛星システムに関するライセンス手続きの見直しも発表した。主な変更点は以下のとおりである。
    • NGSOゲートウェイ申請に対する通常の意見募集(コンサルテーション)を廃止。意思決定の迅速化と事業者の事務負担軽減を目指す。
    • 料金体系(AIP:Administered Incentive Pricing)の適用範囲を拡大。これまでGSOにのみ適用されていたAIPをNGSOにも拡大。今回新たに開放される追加スペクトルにも適用される。
    このAIPモデルは利用者に自らのスペクトル需要を慎重に検討させ、より価値の高い用途への最適利用を促すことを狙いとしている。
     
    今回の一連の施策により、英国国内の衛星通信インフラ整備はさらに加速する見通しである。衛星ブロードバンドの高速化はもちろん、宇宙ビジネスの競争力強化や地方のデジタル格差解消にも大きく寄与するとみられる。
     

    詳細 ...

    • スペインスペイン
    • クラウド、ビッグデータ、電子政府
    • 注目のICTトピック

    政府、デジタル主権の確立へ向けた戦略ロードマップを公表

    閣僚評議会(Council of Ministers)は2月24日、デジタル主権の確立へ向けた戦略ロードマップ「スペインにおけるデジタル主権を加速化(Accelerating digital sovereignty in Spain)」を公表した。重要資源・材料、半導体、人工知能(AI)、通信接続、高度コンピューティング、クラウドなどの主要デジタル技術が、米国・中国などの欧州域外の巨大企業の技術に依存している状況を打破し、スペインの技術力の強化と欧州における主導的地位の確立を推進する戦略を示したもの。
     
    同文書によれば、欧州のクラウドサービスの80%以上、欧州で生成されるデータの90%以上が米国企業によって管理され、防衛、AI、自動車分野で使用されるチップの100%が輸入されている状況にあり、また、デジタル分野への投資に関しても、米国と中国における新興技術への民間投資は欧州の数倍に達し、欧州で設立されたユニコーンテクノロジー企業は世界のわずか7%に過ぎないと、技術分野の課題が報告されている。このような状況下で、国際競争力を有する自国技術(ニューロテクノロジー、オーディオビジュアル、クリーン技術(CleanTech)、デジタルID、デジタル政府(GovTech))に関する開発基盤の強化と欧州レベルの連携を進めつつ、以下の10項目に関する技術主権を確立するとしている。
     
    1. スペインのデジタル公共インフラ(電子IDシステム「Cl@ve」や行政クラウド「Sara Cloud」)とEUデジタルサービス基盤との相互運用
    2. エネルギー資源と地政学的優位性を活かした持続可能な「グリーン」データセンターの推進
    3. AIモデル訓練・推論のための大規模「AIギガファクトリー」の国内構築
    4. 欧州「ソブリンクラウド(Sovereign Cloud)」構築への積極貢献
    5. AI向けのオープンアーキテクチャ(RISC-Vなど)に基づいた半導体への投資の加速
    6. 行政機関向けのオープンソース型オフィスソフト「OpenDesk」の開発
    7. Bizum(スペイン)・MB Way(ポルトガル)・Bancomat Pay(イタリア)などのモバイル決済ソリューションの相互運用による欧州レベルでの越境決済システムの構築
    8. 国内衛星HispasatのIRIS2(欧州安全衛星通信)への参加によるスペイン宇宙産業の強化
    9. フォトニック・チップを中心とした量子技術の推進
    10. 「Buy European」原則による欧州デジタル技術の公共調達と欧州技術の需要創出
     
    プロジェクトの実施時期は以下の通りである。
    • 2026年:越境決済システムの連携開始
    • 2027年まで:デジタル公共インフラの相互運用、OpenDesk開発、グリーンデータセンター規格、AIギガファクトリー準備、宇宙産業強化の着手
    • 2030年まで:ソブリンクラウド構築、量子チップ・半導体開発、AIギガファクトリー本格稼働

    詳細 ...

  • 国務院国有資産監督管理委員会は2026年2月、製造業を中心とした国有中央企業に対し、大規模設備更新を契機としてデジタル化および「AI+」特別行動の実施を求めた。これにより、インテリジェント化改造とDXを加速させ、省エネの推進や伝統産業の高度化、インテリジェント化、グリーン化をさらに促進する狙いがある。

    これに先立ち、工業・情報化部、国家発展改革委員会、国務院国有資産監督管理委員会を含む8政府部門は2026年1月に「『AI+製造業』特別行動実施意見」を発布した。同意見は、国務院が2025年8月に公表した「『AI+』行動の深化実施に関する意見」に基づき、製造業におけるAI利活用の加速を目的としている。

    同意見では、2027年までにAI中核技術を確立し、産業規模と実用化の両面で国際トップレベルの達成を目標としている。具体的には、製造業に深く浸透する汎用AIモデルの3~5件の構築、工業用AIエージェント1,000件の開発、高品質な工業分野向けデータセット100件の整備、典型的なユースケース500件の普及、世界的影響力を持つ企業2~3社の創出およびベンチャー企業の育成、AI活用のモデル企業1,000社の選定、先進的なオープンソースシステムの構築とセキュリティ能力の向上、といった目標が掲げられている。

    さらに、同意見では、1)AI計算リソース供給の強化、2)業界特化型の高水準AIモデル開発など、計21の措置を明記している。1)では、AIチップのソフトとハードの協調的な発展を推進し、高度な訓練用チップ、AIサーバ、AI・計算・クラウド用OS等の基盤技術のブレークスルーを支援。2)では、モデル訓練及び推論手法の革新を支援し、製造業のリアルタイム性、信頼性、安全性の要件を満たす高性能アルゴリズムを開発。

    「AI+」とは、各分野へのAI導入を意味し、2024年の政府活動報告書で初めて言及された。工業・情報化部のデータによると、中国ではデジタル化とAI導入が進んだ工場数が既に2,500を超え、これらの工場における研究開発周期は約20.7%の短縮、生産効率は約34.8%の向上、不良品率は約27.4%の低下、炭素排出は約21.2%の削減、という成果が報告されている。

    詳細 ...

  • WBC 2026がNetflix独占中継となったことで地上波中継が無く、日本ではこれまで意識されてこなかった、放送のユニバーサルアクセスの概念が初めて浮上する契機となった。主に欧州の制度を参考として、韓国では2007年からユニバーサルアクセス制度が取り入れられており、最重要イベントとして位置づけられている五輪やFIFA W杯を放送する際は、人口の90%以上が視聴できる放送手段を確保することが制度で義務付けられている。WBCもこれに準じる重要イベントとして位置づけられている。
     
    ユニバーサルアクセス制度整備で我が国より先行する韓国だが、今回有料放送チャンネルのJTBCがミラノ・コルティナ五輪の独占中継で地上波での五輪中継が無かったことが、主に政府と地上波業界等から問題視され制度見直しの動きにつながっている。韓国では国民の9割以上がIPTV/CATV/衛星放送のいずれかの有料放送に加入しており、JTBCチャンネルはいずれの有料放送プラットフォームでも視聴できるので単独中継でも法的には問題が無い。地上波よりも資金力で勝るJTBCは2026~2032年の夏季・冬季五輪と2026~2030年のFIFA W杯の単独占権を確保している。ミラノ・コルティナ五輪の中継をめぐる地上波側との協議は最後まで折り合いがつかなかった。
     
    当面の差し迫った問題として6月のFIFA W杯を目前に控えた現在、それまでの制度改正を目指して国会からは議員立法発議、放送管轄官庁の放送メディア通信委員会は国民の意見ヒアリングと急ピッチで動いている。ちなみに、過去に2010年のバンクーバー五輪は当時独占中継権を確保した民放SBSと他の放送事業者間での紛争が発生している。6月のFIFA W杯までにJTBC独占中継にどのような形で折り合いをつけるのか、日本からも大変気がかりな動きである。
     

    詳細 ...

国別・地域別トピック

国別・地域別トピック

  • 光ファイバ推進団体のFTTH Council Europeは、欧州における光ファイバ網(FTTH/B)の整備状況をまとめた最新レポート「欧州FTTH/B市場パノラマ2026」を公表した[1]。同調査は市場調査会社であるIDATE社が作成し、2025年9月時点のデータを基にしている。
     
    欧州39か国における光ファイバ利用可能世帯数は前年比2,300万増の約2億9,500万世帯、世帯カバー率は約79%に達した。また、実際の利用契約数も前年比13%増の約1億6,000万件に達し、平均普及率は約54%へと上昇した。EU及び英国におけるルーラル地域のカバー率も約65%に拡大し、同レポートでは未整備地域を対象とした公的資金による支援策や的を絞った整備施策の成果が表れていると分析した。
     
    今後の予測では、欧州39か国において、2031年までに利用可能世帯数が3億5,300万世帯、利用契約数が2億5,100万件に達する見込み。一方で、インフラ整備の規模と実際のサービス普及との間に生じているギャップの解消が、通信事業者にとっての主要な課題であると指摘している。

    詳細 ...

  • 英国通信庁(Ofcom)は2026年3月19日、「2024年メディア法(以下、メディア法)」が規定するラジオ選択サービス(radio selection services:RSS)の指定に関する提案をまとめた報告書案を国務大臣に提出した(注1)。メディア法では、指定されたRSS(designated RSS:DRSS)は、ユーザーが音声コマンドを通じて英国のラジオ放送サービスのオンラインストリームにアクセスできるようにすることが義務付けられている。

    国務大臣はRSSを指定する権限を有しており、指定を行う前にOfcomの評価を参考にしなければならない。Ofcomは、独自の消費者調査に依拠しながら、利用者数、利用パターン、重要性を示す証拠を用いてサービスを評価した。その結果、英国におけるインターネットラジオのRSS利用の約95%を、Amazon Alexa、Google Assistant、Apple Siriが占めていることが明らかになった。報告書案では、国務大臣は、これら三つのRSSを指定すべきであると提言している。

    これに続いて、Ofcomは、DRSSがメディア法に基づく新たな義務をどのように遵守すべきかを定めた行動規範について、意見募集を行う予定である。また、インターネットラジオサービス(internet radio services:IRS)については、新制度の適用を希望する場合の届出方法に関する情報も提供する予定である。

    (注1)
    https://www.ofcom.org.uk/tv-radio-and-on-demand/digital-radio/designation-of-radio-selection-services-draft-report-to-the-secretary-of-state

    詳細 ...

  • ビジネス・貿易省のブレア・マクドゥーガル大臣は2026年2月25日、郵便局改革に向けた「グリーンペーパー」に対する政府回答を公表し、最低設置局数の要件を維持することを確認した。
     
    政府は、最低1万1,500局という現行要件を維持する方針を決定した。これにより、英国全土の地域社会は、荷物の発送・受取、銀行業務、身分証更新など、郵便局が提供する重要なサービスへのアクセスを引き続き確保できる。これは、地域に親しまれてきた商店街の郵便局を守るための強い運動を受けたものである。
     
    さらに、常勤かつフルサービスの郵便局を一定数以上確保する新たな要件を導入する。これにより、利用者に対してより質が高く、安定したサービスの提供を保証する。
     
    郵便局を近代的かつ効率的な事業へと転換するため、政府は今後2年間で4億8,300万ポンドを投資する。この投資には、セルフサービス機器などの新技術を導入する郵便局の近代化資金や、顧客体験向上のための商品・サービス提供体制の改善が含まれる。また、主要な技術刷新プログラムを実施し、富士通からの業務移行を進めるとともに、長年の課題であったホライズン・システムの最終的な置き換えを支援する。
     
    マクドゥーガル大臣は、「郵便局を守ることは常に我々の最優先事項であった。ネットワークが将来にわたり保護され、郵便局が変革計画を実行するための確実性を得られることを確認できることを誇りに思う」と述べた。
     
    郵便局最高経営責任者ニール・ブロックルハースト氏は、「今回の政府投資は郵便局の変革に対する信任投票である。これにより、支局やその技術基盤の刷新を進め、利用者が地域郵便局に期待する近代的かつ効率的な小売体験を提供し続けることが可能となる」と述べた。
     
    加えて、3,740万ポンドを追加拠出し、ホライズン事件の被害者への救済の実施およびホライズンIT調査の最終段階への対応を支援する。これは、この司法の誤りによって被害を受けたすべての人々が正当な補償と支援を受けられるようにするという、政府の長年の公約を前進させるものである。
     

    詳細 ...

    • フランスフランス
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    パリ控訴裁判所、SHEINに特定の商品販売での年齢確認を義務付け

    経済・財務・産業、エネルギー及びデジタル主権省は3月19日、政府と中国本拠のオンライン販売事業者SHEINの係争に関するパリ控訴裁判所(日本の高等裁判所に当たる)の判決を公表した。

    政府は2025年12月から、SHEINがサイト上で未成年に見せるべきでない商品をフィルター抜きで販売していた等の理由で、司法機関に同社のサイトの数か月間のブロック等を求めてきた。今回の判決では、ブロック措置は命じられなかったものの、SHEINは直ちに成人向けコンテンツの販売に際しての年齢確認を実施することとされた。SHEINがこれを怠った場合、今後12か月の間、違反1件につき10万EURの罰金が科される。

    SHEINに対しては、仏政府の要請により欧州委員会もEU「デジタルサービス法(DSA)」違反の疑いで調査を進めており、仏国内と同様の違反が明らかになった場合、最大で世界全体での売上高の6%の罰金の対象となる。

    詳細 ...

    • ドイツドイツ
    • AI
    • 国別・地域別トピック

    BNetzA、AI規制のAIのフィールド実証実験を完了

    連邦ネットワーク庁(BNetzA)、ヘッセン州デジタル化・イノベーション省、及び連邦データ保護・情報公開担当委員会は3月17日、AI実世界ラボをシミュレーションする共同実証実験を完了したと発表した。この実証実験は昨年5月から開始されており、欧州AI規則に準拠したこのラボは、主要な要件、プロセス及び課題をシミュレーションすることを目的としていた。

    この実証実験の主な成果として、高リスクのAIシステムを統合した医療機器の開発において、AI規制と医療機器規制の要件がどのように相互作用するかについての詳細なロードマップが作成された。

    なお、EUは加盟国に対しAI規制で定義されている同種のラボを2026年8月2日までに少なくとも1つ設置することを義務付けている。このようなテスト環境で、企業は革新的なAIシステムを市場に投入する前に、公的監督の下で開発、テスト、検証することができる。

    詳細 ...

    • インドネシアインドネシア
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    16歳未満のソーシャルメディアの利用を禁止

    2026年3月、通信デジタル大臣は、3月28日より16歳未満がソーシャルメディアを利用することを規制すると発表した。これは、昨年発出された「デジタル空間における児童保護規則(Government Regulation No. 17 of 2025 on the Governance of Electronic System Implementation in Child Protection)」の技術的ガイドラインとして制定される。オンライン上での年少者の保護に対して、規制を強めてきた中で、その対応をさらに明確にした。

    規制では、子どもが見知らぬ人と交流する可能性や賭博・暴力・ポルノといった有害なコンテンツへのアクセスの可能性を勘案して、事業者が子どもへの「リスク」を判定することを義務付け、子どもが安全に使用できるような設定がなされているかどうかを検討しておく必要がある。大臣は「リスク」のある事業者としてYouTube、Facebook、Instagram、Threads、X(旧Twitter)、TikTok、Bigo Live、Robloxの8社を示した。この判定には3か月の実施期間が設けられている。

    いじめや詐欺など、子どもがオンラインで直面するリスクが急増していると政府は考えており、10歳未満の子ども8万人がオンライン賭博に接触したと報告もされている。

    また、初中等教育省は、このガイドラインの発効に合わせて、学校でのデジタル機器の使用に関し、スクリーンタイムを設ける、決まった休憩時間を取る、使用していいアプリ等を指定する等のガイドラインを交付する。

    詳細 ...

    • オーストラリアオーストラリア
    • セキュリティ、プライバシー
    • 国別・地域別トピック

    ネット安全コミッショナー、「年齢制限付きマテリアルコード」を発効

    ネット安全(eSafety)コミッショナーは3月6日、オンライン安全コード(旧称、産業コード)の一類型として「年齢制限付きマテリアルコード」を発効させた。本コードは、端末メーカーやアプリストア、ソーシャルメディア、検索エンジン、ウェブサイト運営者などを対象に、子どもが年齢不適切なコンテンツに接触することを防ぐための実効的措置を求めるものである。

    規制対象には、暴力的表現、ポルノグラフィ、自傷行為や自殺、摂食障害を助長する恐れのある内容が含まれる。また、近年利用が拡大するAIチャットボットやAIコンパニオンも対象とされ、未成年との性的に露骨な会話や、自傷・自殺を助長するやり取りは禁止される。

    さらに、プラットフォーム事業者には年齢確認の強化や検索結果のぼかし処理、支援窓口の優先表示など具体的対応が求められる。違反した場合、最大4,950万AUDの罰金が科される可能性がある。

    詳細 ...

一目でわかる世界のICT

一目でわかる世界のICT

  • 国際エネルギー機関(IEA)は、2025年4月に発行した報告書「Energy and AI」において、AI開発・普及の急拡大に伴い、データセンターの電力需要は2030年までに2倍以上に増大すると予測している。学習・推論に膨大なデータ処理を必要とするAIの開発・普及に対応するため、GPUベースのアクセラレーテッドサーバーを実装したハイパースケール型データセンターの建設が進み、世界レベルで電力消費が増加すると述べている*。
    *例えば、OpenAIのGPT-4について、14週間のAI学習に消費する平均電力量は1日0.43GWhで、先進国の2万8,500世帯、途上国の7万500世帯が1日に消費する電力量に相当するとされている。
     
    <2005~2024年のデータセンターの電力消費量>
    同報告書によれば、2024年の世界の電力消費量は約415TWh、データセンターの電力消費は過去5年間で年間12%増加し、世界の電力消費量の1.5%を占めている。また、データセンターによる世界の電力消費量の約85%は、米国、欧州、中国で占められている。各国の状況は以下の通り(図表1参照)。
    • 米国:2024年の米国の電力消費量は約180TWh。2015年から2024年の間に年間12%増加し、世界のデータセンターの電力消費量全体の約45%を占めている。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量は約100TWh。2015年以降の電力消費量が大幅に拡大し始め、2015年から2024年の間にデータセンターの電力消費は年間15%増加し、世界のデータセンターの電力消費量の約25%を占めている。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量は70TWh(推測値)で、欧州の電力消費量の2%弱を占めている。データセンターの世界の電力消費量に占める欧州の割合は15%強。
    • 日本:データセンターの電力消費量は20TWh未満(推測値)で、日本の総消費量の約2%。

    <2020~2030年のデータセンターの電力消費量>
    2030年のデータセンターの世界の電力消費量は、2024年の2倍増の945TWhとなり、2030年の世界全体の電力消費量の約3%弱を占めると推測されている。また、データセンターの電力消費量は年間約15%増加し、他のすべての産業セクターの電力消費量の増加率の4倍以上と推測されている。データセンターの電力消費量の増加は中国と米国で顕著であり、2030年の世界全体の増加分の約80%を占めている。各国の状況は以下の通り(図表2参照)。
    • 米国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約240TWh増加(130%増)。一人当たりデータセンター消費量が最も高く、2024年の約540kWhから2030年に1,200kWhを超える。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約175TWh(170%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約70kWhから2030年には約200kWhに達する。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量よりも45TWh以上(70%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約100kWhから、2030年には約165kWhに達する。
    • 中国を除くアジア太平洋:日本のデータセンター電力需要は2024年よりも約15TWh増加(80%増)となり、一人当たり消費量は270kWhに達する。また、シンガポールとマレーシアにおけるデータセンターの電力需要が2030年までに2倍以上に増加する。

    詳細 ...

コンテンツ