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  • スタンフォード大学デジタル経済研究所は7月13日、「我々は今すぐ行動しなければならない:AIによる経済変革に関する声明(We Must Act Now:A Statement on AI's Transformation of the Economy)」と題する公開書簡を発表した。
     
    書簡はAIによる経済変革とそれに伴う大規模な雇用喪失などのリスクへの対応を呼びかけるもので、研究者やAI開発企業幹部ら約200人が署名した。取りまとめは、スタンフォード大学のエリック・ブリニョルフソン教授、トロント大学のアジェイ・アグラワル教授、バージニア大学のアントン・コリネック教授、AI評価研究機関METRのトム・カニンガム氏の4人が務めた。署名者にはノーベル賞受賞者16人のほか、アンスロピック、グーグル、オープンAIなどの企業幹部も名を連ねる。
     
    書簡は次の3点を提言している。
    1)今後10年間で、AIはその能力を飛躍的に高める可能性がある。
    2)その結果、産業革命を上回る規模でありながら、はるかに短い期間で進行する前例のない経済変革が生じる可能性がある。この変革は、大規模な雇用喪失などのリスクを伴う一方で、生活水準の大幅な向上といった恩恵をもたらす可能性もある。
    3)経済学者、政策立案者、テクノロジー分野のリーダーは、変革をもたらすAIの経済学を理解するとともに、AIを人間を補完し社会全体に利益をもたらす方向へ導くために必要なインセンティブ、ガードレール、制度を構築するため、今すぐ行動を起こさなければならない。
     
    公開書簡を取りまとめたブリニョルフソン教授は、「一部の限られた人々だけでなく、多くの人々に繁栄をもたらすAIを実現しなければならない」とコメントした。署名者の一人で、「深層学習の父」として知られるモントリオール大学のヨシュア・ベンジオ教授も、「市場原理に任せて大半の市民を置き去りにするリスクを冒すのではなく、意図的かつ集団的・民主的な選択をしなければならない」と述べている。
     
    また、署名者には、ノーベル経済学賞を受賞したマサチューセッツ工科大学のダロン・アセモグル教授も名を連ねた。同教授はこれまで、AIによる急激な生産性向上や大規模な雇用代替を見込む見方には慎重な立場を示しており、この見解は現在も維持している。一方で、AIを人間を補完する方向へ導くための制度整備を求める提言には「心から賛同する」と述べ、これが署名した最大の理由だと説明している。
     

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  • 2026年7月19日、ニュージャージーのメットライフスタジアムで行われたFIFA男子ワールドカップ2026年の決勝戦は、8万人以上の観衆の前で、スペインがアルゼンチンを1-0で下して2度目の優勝を飾った。同試合のテレビ中継視聴者数は、英語及びスペイン語放送合わせて約6,300万となり、ともに記録的な数字となった。
     
    ■決勝戦
    この試合をテレビ中継した4大ネットワーク一角のFOXは3,893万7,000人の視聴者を記録し、米国テレビ史上最も視聴されたサッカー放送、また、米国で最も視聴されたFIFAワールドカップ決勝戦となった。
     
    この数字は、本大会ラウンド16の米国対ベルギー戦(3,308万9,000人)を上回り、また、過去大会の決勝戦からも大幅に増加、2022年カタール大会のフランス対アルゼンチン戦の1,678万4,000人から132%増、2018年ロシア大会のフランス対クロアチア戦の1,144万1,000人から240%増となった。
     
    スペイン語放送で国内最大手となるTelemundoがテレビ中継した決勝戦は2,390万人が視聴、スペイン語メディア史上最も視聴されたサッカー試合となった。TelemundoはComcastが所有する4大ネットワーク一角のNBCUniversal傘下となる。
     
    ■トーナメント全体(英語)
    FOX、ケーブルチャンネルのFS1、FASTプラットフォームのTubiにおける104試合の平均視聴者数は773万7,000人を記録。また、6月11日から開始されたFOX Sportsによる初の「常時配信」ライブストリーム配信(FOX Sports YouTubeチャンネル、TikTok(ラウンド32から開始)、Tubi、FOXSports.com、FOX Sports Appでの独占提供)は、大会全期間及びその後にわたり974時間連続で配信を継続し、全プラットフォームを通じて合計12億分の視聴時間を生成した。
     
    ■トーナメント全体(スペイン語)
    Telemundo系の104試合全体の平均総視聴者数は630万人を記録、Peacock及びTelemundoストリーミングプラットフォームでは分当たり平均視聴者数300万人を記録した。
     
    ■TikTok
    本大会でFIFAにとって史上初となる優先プラットフォーム契約を締結したTikTokは、FIFA及び公式放送事業者と連携し、ライブモーメント、オリジナル番組、クリエイターコンテンツ、双方向型ファン体験を通じて、ライブ試合放送を補完した。FIFAの公式アカウント@fifaworldcupは、約280億回の視聴を生み出し、17億回以上のいいねを獲得、2026年1月以降、同アカウントは5,700万人のフォロワーを獲得し、TikTok上の関連コンテンツに対する全世界における再生回数は1.2兆回に上った。
     
    また、試合開始後最初の10分間のライブストリーミング配信及び試合前後の拡大コンテンツの共有により、放送パートナーは大会期間中にTikTok上で10万7,000件を超える投稿を公開。公式放送事業者によるライブストリーム配信は、6億6,000万回のユニーク視聴数を記録した。
     

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    欧州委員会、「デジタル市場法」違反でグーグルに罰金

    欧州委員会は7月22日、「デジタル市場法(DMA)」違反によりグーグルに8億9,000万EURの罰金を科すと発表した。違反の内容は1)検索サービスでGoogle Searchの結果を他社より目立つ位置に置いた、2)自社と契約したアプリケーション開発者の消費者に提供する情報を操作、他のチャンネルでのサービス提供を阻止、である。

    グーグルが60日の間に上記の慣行を停止しなければ、世界全体で得た売上高の5%までの追加罰金支払が複数回にわたって科される可能性がある。

    欧州委員会はこのほかにも、7月16日にはグーグルにDMAに基づき法的拘束力を持つ2件の技術仕様(specification measures)を発行している。一つは同社のAndroid OS上のAI互換性に関するもので、これまで同社がサードパーティのAIアシスタントに対して行ってきたアクセス制限を撤廃、Gemini使用時と同じく音声コマンドの入力を可能にすること等を求めるものである。もう一つは検索データの他の検索サービスとの共有に関するもので、EU内のユーザの利用可能データの幅を広げるとともに、グーグルがデータ共有前にサイバーセキュリティやデータ保護リスクの算定を行うことで、データの安全性を高めることができるとされている

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    ZAK、GoogleとPerplexityのAIサービスをメディア規制の対象と判断

    ドイツのメディア規制当局(Kommission für Zulassung und Aufsicht:ZAK)は2026年7月14日、Googleの「AI Overviews」(AIが生成した概要情報を提供する検索機能)と、「Perplexity」(AIニュース検索機能を備えたAIチャットボット)に対し、ドイツのメディア法(Medienstaatsvertrag:MStV)を適用するとの判断を示した(注1)。これは、生成AIサービスを既存のメディア規制の枠組みに組み込む欧州初の重要な事例とみられている。
     
    規制当局は、これらのAIサービスが単に情報を仲介するだけでなく、AIが独自に回答を生成し、さらにリンクの選択や表示順位を通じて利用者が接する情報に影響を与えていることから、「コンテンツ提供者」として一定の責任を負うべきだと判断した。そのため、「デジタルサービス法(DSA)」が定める仲介事業者向けの責任免除については、原則として適用されない可能性があるとの見解を示した。
     
    特にGoogleのAI Overviewsについては、AI生成の要約が検索結果の最上部に表示されることで、従来のウェブサイトへのリンクの視認性を低下させ、他のコンテンツを不当に不利な立場に置くおそれがあると指摘された。また、Perplexityのようなサービスも、参照元リンクや推奨記事を提示することで利用者の情報発見を誘導しており、メディアの多様性を確保する観点から規制対象となり得るとされた。
     
    規制当局が引用した研究では、生成AIによる回答が従来の検索結果を代替することで、ニュースサイトなどオリジナルの情報提供者へのアクセスが18%から50%以上減少する可能性が示されている。こうした状況は報道機関の収益モデルに影響を及ぼし、メディアの多様性を損なう懸念がある。一方で、AIによる要約には、複数の情報源を分かりやすく整理して提示する利点もあると指摘されている。
     
    今回の判断は、AI検索サービスに対して透明性の確保、情報源の明示、ランキング基準の説明、公平なコンテンツの取り扱いなどを求める方向性を示すものであり、今後の欧州における生成AI規制の先例となる可能性がある。
     
    なお、この決定に対してGoogleとPerplexityは法的な不服申し立てを行うことができる。
     
    (注1)
    https://www.die-medienanstalten.de/presse/pressemitteilungen/zak-bescheide-ki-angebote-google-perplexity/
     

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  • 李在明政権の中核的成長戦略として、半導体、フィジカルAI、AIデータセンター(AIDC)の三分野に官民で大規模投資し地方均衡発展も図る三大メガプロジェクトが6月29日に発表された。
     
    半導体分野では、目玉プロジェクトとして国内南西部にサムスン電子とSKハイニクスが800兆ウォン(約88兆円)規模の半導体工場4件を構築する。フィジカルAI分野では2030年までに世界一を目指す。まず、AIロボットグローバル3強入りを目指し、業種特化型AIロボットを開発し、毎年1千台以上を現場に普及する。AIDC分野では第一段階として、SK、GS、NAVERが投資誘致を含めて550兆ウォンを投じて8.4GW規模のAIDCを構築する。最終的には18.4GWのAIDCを構築する計画。
     
    三大メガプロジェクトに適期に電力・水を供給するインフラ計画として「AI時代を先導する電気国家ビジョン」も発表。AIDCは立地条件を考慮したうえで、利用可能な電源はすべて活用し2030年までに再エネ100GWを早期達成する一方、原発と小型モジュール炉を積極活用する。韓国でもAIDC需要に伴う電力需要急増への対応が課題であるが、国土面積が小さく資源が乏しい韓国では原子力エネルギーに一定程度頼らなければならない。
     
    地方での大型AIDC構築計画が現在相次ぎ発表されている。特に、SKグループのモバイルキャリア最大手SKテレコムは、メガプロジェクトに歩調を合わせてAIDC構築をスピードアップする。2029年に5GW規模のAIDCを段階的にオープンし、以降は市場ニーズを見極めながら2035年に計15GW規模のAIDCを段階的に拡大する計画。現在蔚山で構築中のGW級AIDCクラスター構築を皮切りに、国土中部の忠清圏と南西部の全羅道方面にもGW級AIDCを追加構築し、圏域別にAIインフラ構築を進める計画である。
     

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    政府、約1兆円規模の携帯電話製造支援策を承認

    政府は7月15日、モディ首相が議長を務める閣議で、総額6,250億INR(約1兆円超)の「携帯電話製造スキーム(MPMS)」を承認した。実施期間は2026~27年度から2030~31年度までの5年間で、携帯電話の生産拡大、国内調達率の向上、サプライチェーンの強化、国際競争力の向上を目指す。
     
    同制度では、インド国内で製造された携帯電話の対象売上高に対し2.25~5%のインセンティブを支給する。さらに、主要部品やサブアセンブリの国内調達比率に応じて最大1.5%の追加支援を行うほか、インド企業による製品設計や研究開発(R&D)については対象売上高の3%を追加支援する。政府はこれにより、インド発ブランドの育成や技術主権の確立、知的財産の創出を促進する考えである。
     
    政府によると、制度期間中の携帯電話累計生産額は約39兆INRに達する見通しで、輸出も大幅に拡大する見込みである。また、約6万人の直接雇用創出が期待されている。
     
    インドの電子機器製造業は「メイク・イン・インディア(Make in India)」政策の下で急成長しており、2014~15年度以降、生産額は約7倍、輸出額は約11倍に拡大した。携帯電話はその成長を支える中核分野となっており、インドは現在、生産台数ベースで世界第2位の携帯電話製造国である。国内で使用される携帯電話の99.2%は国内生産品が占める。
     
    また、スマートフォンは2025年にディーゼル燃料や研磨ダイヤモンドを上回り、インド最大の輸出品目となった。これまで成長を支えてきた大規模電子機器製造向け生産連動インセンティブ制度(PLI-LSEM)は2026年3月末で終了しており、MPMSはその後継施策としてインドの電子機器製造基盤のさらなる強化を担うことになる。
     

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国別・地域別トピック

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    Amazonなど4社、NGSO衛星業界初の団体「SpaceConnect」を設立

    Amazon、Iridium、Telesat、Globalstarの4社は2026年6月24日、非静止軌道(NGSO:Non-Geostationary Satellite Orbit)衛星業界を代表する新たな業界団体「SpaceConnect Association」の設立を発表した(注1)。SpaceConnectは、NGSO衛星システムの成長、技術革新、責任ある運用を支える政策の推進を目的としており、各国政府や国際機関、業界関係者と連携しながら、グローバルな通信インフラの発展や宇宙の持続可能性向上に取り組む。

    同団体のエグゼクティブディレクターには、商務省国家電気通信情報庁(NTIA)の元長官であるデビッド・レドル氏が就任し、法務顧問には連邦通信委員会(FCC)宇宙局の初代局長を務めたジュリー・カーニー氏が就任する。両氏は、NGSO衛星が経済成長や国家安全保障、通信インフラの強化に果たす重要な役割を強調するとともに、急速な技術革新に対応した規制・政策の整備が必要であると訴えている。

    SpaceConnectは、周波数利用や市場参入、宇宙空間の管理に関する政策議論においてNGSO事業者の声を集約し、効率的な周波数利用、免許制度の近代化、安全な低軌道運用に向けた業界主導のベストプラクティスの推進を目指す。また、NGSO事業者に特化した初の業界団体として、多様な事業者が競争できる健全な市場環境を支援し、政府・企業・消費者に対してより強靭で信頼性の高い通信サービスの提供を後押ししていく方針である。

    (注1)
    https://spaceconnectassociation.org/

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  • 欧州委員会は中国に本拠を持つBtoC事業者AliExpressに5億5,000万EURの罰金を科すと発表した。委員会によれば、同社は違法な商品の販売に際し、直接の人員や広告の審査による販売対象品の事前チェックを十分に行っておらず、「デジタルサービス法(DSA)」に定める違法な商品販売の防止義務に違反している。
     
    AliExpressはさらに、違法な商品が市場に流通したことが判明した場合も、市場からの早期の引上げや取引先の悪意に基づくカテゴライズの欺瞞のチェックやペナルティの適用等、システミックリスク軽減手段をとらず、違反の継続を見逃したとされている。
     
    欧州委員会は2025年6月には同社のコンプライアンス違反に関する予備的見解を発表しているが、今回の通告に対して、AliExpressには10月20日までに違反の是正に関するアクションプランの提出が求められている。このプランの審査を経て、欧州委員会の最終決定と具体的な措置の適用時期が発表されるまで、約2か月を要するとされている。
     

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  • 欧州委員会が設置した「子どものオンライン安全に関する専門家パネル」は7月13日、全3回の会合を終えて最終報告書を取りまとめ、13歳未満の子どもによる「ソーシャルメディア+」(ソーシャルメディアとその他のデジタルサービス)の利用を制限すべきであるとの提言を行った。
     
    昨年9月のフォン・デア・ライエン欧州委員長による一般教書演説で設置が示された同専門家パネルは、今年3月の初会合を経て最終報告書の提出に至った。同専門家パネルは、最終報告書の中で、ソーシャルメディア+の安全性確保における責任はその提供者にあるとし、設計段階の安全性が立証されない限り、13歳未満の子どもによるソーシャルメディア+の利用を制限すべきであると提言している。一方で、年齢に応じたオンライン活動リスクの変化を考慮し、13歳以上の青少年に対しては、保護者による監督下での利用から自律的な利用へと段階的に移行すべきであるとの見解を示した。ただし、EU共通の規制に加えて、加盟国は13歳以上の青少年を対象に独自の年齢制限を導入することも可能としている。
     
    同報告書を受け、フォン・デア・ライエン欧州委員長は声明を公表。その中で、今夏以降に未成年によるSNS利用の制限に関する法案提出を目指すとの意向を表明している。
     

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    ITV、M&E事業を最大16億ポンドでSkyへ売却

    ITV plcは2026年7月6日、同社のMedia & Entertainment(M&E)事業をSkyへ最大16億ポンドで売却することで合意したと発表した(注1)。M&E事業には、ITVのテレビチャンネル、動画配信サービス(ITVX)、広告販売事業、公共サービス放送(PSB)免許事業等が含まれる。
     
    取引額は、完了時に支払われる現金12億ポンド、Sky傘下の制作会社Love Productionsの譲渡価値2億ポンド、さらに2027年度の広告収入実績に応じて2028年に支払われる最大2億ポンドの追加対価で構成される。
     
    この取引により、ITVは約9億5,000万ポンド(1株当たり25ペンス)の現金を株主へ還元する計画であり、同時に制作事業であるITV Studiosを独立性の高いグローバルコンテンツ企業として成長させる方針である。ITV Studiosは、Skyおよび新しいITV M&Eとの間で長期コンテンツ供給契約を締結し、2028~2032年の最低発注額として21億ポンドが保証される予定である。Love Productionsの取得によって制作能力の強化も期待されている。
     
    また、SkyとITV M&Eの統合により、英国メディア市場でより大きな規模を持つ事業体が誕生し、コンテンツや技術への投資拡大を通じて、Netflixなどのグローバル配信プラットフォームとの競争力向上を目指す。視聴者に人気の番組は引き続き無料で視聴可能であり、公共サービス放送(PSB)としてのITVの義務や地域・全国ニュースの提供も維持される。
     
    取引完了は2027年下期を予定しており、規制当局の承認などを経て実施される見込みである。
     
    (注1)
    https://www.itvplc.com/investors/regulatory-news?news=sale-of-itv-me-business-to-sky%E2%80%932073064
     

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  • 英国の通信庁(Ofcom)は2026年7月16日、「Enabling Drone Innovation and Security(ドローンのイノベーションと安全保障の促進)」に関する公開諮問を開始した(注1)。これは、急速に拡大するドローン市場に対応し、新たなサービスの実用化を支援するとともに、安全保障上の課題にも対応することを目的としている。

    Ofcomは、インフラ点検、物流、緊急対応、公共安全などの分野でドローン活用が進む中、既存の周波数だけでは将来的な需要を十分に満たせなくなる可能性があると指摘している。特に、操縦者の目視外で飛行するBVLOS(Beyond Visual Line of Sight)運用では、主に携帯電話網を利用しているものの、通信圏外への対応として追加の周波数利用が求められている。

    このためOfcomは、ドローン向けに新たな周波数利用を期間限定で認めることを、以下のとおり提案している。

    1.450MHz帯をドローン制御リンクに利用
    453~462.5 MHzの周波数帯(業務用無線と共用)を、3年間の有期免許により、ドローンの制御リンクに使用。主に僻地や農村地域で利用可能。

    2.5GHz帯の一部をドローン制御リンクに利用
    2032年まで、5030~5091 MHz帯の一部(Ofcomは5040~5060 MHzを推奨)をドローン制御リンクに利用することを認め、英国全土で良好な利用環境を確保。

    3.新たなドローンレーダー免許の創設
    24 GHz帯(24.05~24.25 GHz)および16 GHz帯(15.4~16.6 GHz)でのドローン探知レーダーの使用を認可するため、新たなドローンレーダー免許を創設。16 GHz帯の認可については、防衛省との個別調整が必要。 

    なお、今回の公開諮問では、将来のドローン運用に必要となる周波数ニーズについても広く意見を募集している。意見募集は2026年9月30日まで実施される。

    (注1)
    https://www.ofcom.org.uk/spectrum/innovative-use-of-spectrum/enabling-drone-innovation-and-security

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  • 経済・財務・産業、エネルギー及びデジタル主権省は2026年7月10日、国の経済活性化プログラム「フランス2030」の枠組みで、AI搭載のインテリジェント機器システム開発に関するプロジェクトの募集を開始した。
     
    「フランス2030」では既に2023年から関連の100プロジェクトへの助成を実施している。今回の公募では、ロボット、ドローン、インテリジェントマシンに関するソリューション開発がテーマで、公募は2段階にわたって行われる。資金提供は国立投資銀行BpiFranceによる。
     
    第1フェーズ:プロジェクトのコンセプトと開発計画を審査、試験的な商品開発が産業化可能であるかを見極める。助成額は1件につき5万~10万EUR。期間は6か月。
     
    第2フェーズ:第1フェーズのコンセプトを引き継ぎ、具体的な商品開発を行い、国のデジタル主権とレジリエンス向上に寄与するものであることを提示する。1件ごとの予算は基本的に400万EUR以上とされる(100万EUR以上400万EUR未満のプロジェクトはフェーズ開始時に申告が必要)。
     
    どちらのフェーズにおいても、応募団体はスタートアップのけん引するコンソーシアムで、プロジェクトは欧州全体への市場展開が可能であることが望まれる。
     
    7月17日にはまた、「フランス2030」の枠組みで先進半導体技術に関するプロジェクト公募が開始された。この公募で選出された企業は、国の支援の下でEUの先端産業系中小企業の協力関係を築く「欧州の共通便益に資する重要プロジェクト(IPCEI)」の半導体部門に参加する予定である。
     

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    • ドイツドイツ
    • プラットフォーム
    • 国別・地域別トピック

    DSC、DSA違反でeBayを告発

    連邦ネットワーク庁(BNetzA)のデジタルサービスコーディネーター(DSC)は7月6日、オンラインマーケットプレイスeBayに対する調査において、「デジタルサービス法(DSA)」の複数の条項違反を認知し、eBayに回答を求め、是正措置を取るよう要求した。違反の内容は、1)通知および是正手続きの連絡窓口が正確に実装されていない、2)ユーザに対する措置を正当化する規制を遵守していない、3)販売者追跡が十分に実装されていないである。
     
    なお、本件調査は、利用者からの苦情があったため、DSCは2026年1月に同社の調査を開始した。また、DSCの独自調査に加えフランスの消費者保護機関DGCCRFも調査協力しており、同国のDSCであるArcomを通じて情報提供があった。
     

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    PostNL、7月12日から普通書状を2日以内配達に移行

    PostNLは、7月12日から郵便受けに配達する普通書状の配達日数を、従来の翌日配達から2日以内配達に改める。プライオリティ郵便を利用すれば、引き続き翌日配達も可能。今回の変更は国内の郵便物数減少に合わせた措置で、将来にわたり持続可能な郵便サービスを実現するための重要な中間段階だが、これだけでは不十分であり、政府による早急な追加の政策判断が必要だとしている。
     
    PostNLは法律上、郵便受け配達郵便物を定められた期間内に届ける「ユニバーサルサービス義務(USO)」を負っている。過去20年間で書状数は70%減少し、法定義務は市場の実態に合わなくなった。2025年にはUSOの履行により3,500万ユーロの損失を計上しており、同社は過度な財務負担だとしている。
     
    2配達日以内・品質基準90%以上の達成を経て、将来的には3日以内配達への移行を目指すが、それでもUSOのコストは高止まりし、赤字体質は解消しない見通し。次の段階として、土曜日を法定配達日から除外し、書状を3日以内に届ける制度の導入が検討されている。土曜日は書状数が最も少なく、除外による影響は小さいという。郵便ポスト設置数の削減なども含め、さらなる政治判断が求められている。
     
    郵便事業部門長のマウリス・ウンク氏は、「書状数の減少が続く中、法定義務とコストを実態に合わせて見直すか、赤字となっている公共業務のコスト負担について解決策を見いだす必要がある。将来の郵便サービスに何が必要かを決めるのは政策立案者の役割だ。決定が下されなければ、数千人の郵便事業従事者を取り巻く不透明な状況が続き、郵便サービスの財政的な持続可能性も損なわれる」と述べた。
     

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  • 国家インターネット情報弁公室(CAC)は、今年4月に開始したAI乱用取り締まりキャンペーンについて、第一段階の取り組みを終了したと発表した。

    今回の取り締まり対象は、AIモデルの届出・登録義務違反、プラットフォームにおける安全審査能力の不足、データポイズニング、生成・合成コンテンツの標識不備などである。その結果、ウェブサイト、アプリ、AIエージェントなど1万4,000件以上が処理され、違法情報約600万件が削除された。さらに、アカウント2万6,000件以上が処分され、オープンソースデータセット9件が閉鎖された。

    また、各地のインターネット情報部門も、地域の実情に応じた措置を講じた。北京市では、プラットフォームの自己点検、常時巡回、技術的スクリーニングなどを通じて、多数のAIアプリおよび運営アカウントの違法行為が処理された。浙江省では、AIモデルの審査能力向上やデータポイズニング対策の観点から、意味理解能力の強化や高頻度の回帰テストが実施された。

    主要プラットフォームも管理体制を強化した。華為(HUAWEI)は、アプリストアにおいて生成AIサービスの届出および標識に関する審査項目を追加した。アリババは、キーワードおよびデジタルコンテンツの遮断機能を改善し、違法コンテンツの識別精度を高めた。DeepSeekは、データ収集および初期処理の段階で異常検出アルゴリズムを組み込み、悪意あるサンプルによるリスクの抑制を強化した。

    次の段階として、CACは、AI技術を利用した虚偽情報の作成・拡散、暴力・低俗情報の散布、他人へのなりすまし、未成年者の権益侵害といった突出した問題に焦点を当てる方針である。第二段階では、違反アカウントの取り締まり強化や、AIを用いた不正防止能力の向上などを通じて、AIの健全な発展を促進するとしている。

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  • 2026年7月、国連薬物・犯罪事務所(United Nations Office on Drugs and Crime:UNODC)が発表した報告書では、2025年のアジア太平洋地域のオンライン詐欺の被害額は1,141億ドルに上るとされた。この額は2023年の3倍にあたり、分野別では投資関連の詐欺が最大で、883億ドルと分類されている。AI活用によって多言語対応が容易になり、被害と犯罪ネットワークの展開がグローバル化している。

    東南アジア、特に治安の不安定なミャンマーとカンボジアが、拠点になっているとされ、暗号資産/仮想通貨投資からロマンス詐欺まで各種多様な詐欺が展開されている。この地域で被害を多く出しているのは被害届で確認できる額が51億ドルの中国、35億ドルの韓国とされている(日本は22億ドル)。また、取締りの強化によって、拠点は東チモールや太平洋島しょ国に移転しつつあるとされる。

    オンライン詐欺は、これまでの薬物等の国際的な犯罪ネットワークの新たな活動ともなっており、各国は国際機関や2国間による対応を進めている。ASEANとしては、国際機関として、この事案をオンライン詐欺ではなく、越境組織犯罪・人身取引・マネーロンダリング・サイバー犯罪が融合した安全保障課題として扱っている。国境紛争時にはタイがカンボジアの詐欺センターとされるビルを空爆するなど、手荒な解決法も取られており、国際的な調整は重要である。

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    • タイタイ
    • クラウド、ビッグデータ、電子政府
    • 国別・地域別トピック

    政府、「2027~2032年デジタル政府開発計画案」を策定

    デジタル政府開発庁(DGA)は7月1日、「2027-2032年デジタル政府開発計画案(Digital Government Development Plan 2027–2032)」を発表した。以下の5項目を柱に、政府のデジタルサービスへのAI導入を進め、迅速かつ透明な行政サービスの実現を目指すとしている。
     
    • デジタル行政サービスの利用者の体験向上
    • デジタル基盤整備と新技術サービスの開発
    • データとAIに基づく行政運営の推進
    • デジタルサービスの信頼性・安全性の構築
    • 政府職員・利用者のデジタル能力の強化
    同戦略において主要プロジェクトとして位置付けられているのが、政府アプリ「Tang Rat(「政府」の意)」の高度化である。現在、約3,600万の利用登録者を有する同アプリにAIを統合した「Tang Rat 4.0」を構築し、福祉情報・政府情報・市民関連情報の照会に自動対応する「AIチャットボット」やユーザの現在地に応じた緊急・災害情報の提供などを行う。そのほか行政給付や政府への支払いに利用する「デジタルウォレット」や電子証明書等の電子文書を保存する「デジタル文書ウォレット」なども提供し、「全国民のための便利で信頼できる行政サービス」の構築を目指すとしている。
     

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  • オーストラリア政府は7月15日、AIの普及が進む中、国民の安全確保と産業成長の両立を目指し、世界初となるデータセンター規制を含む「オーストラリアAI基準(Australian Standards for AI)」を導入すると発表した。

    同時に政府は、首相内閣省(PM&C)内に「AI局(Office of AI)」を設立し、国家規模での基準導入を加速させる意向である。同基準は8月の連邦及び州政府閣僚が参加する「全国閣僚会議(National Cabinet)」で審議され、来年初頭に法制化される。

    新基準は大規模データセンターに対し、新規電力供給の確保、接続費用の自己負担、送電網安定化のための抑制要請への協力、および最大限の節水対策を法的に義務付ける。政府は州政府と緊密に連携し、地域コミュニティの合意に基づく最適な場所への施設建設を主導する。あわせて、承認手続きを迅速化して適合確認のプロセスを合理化することとしている。

    また、2025年11月に設置された「AI安全研究所(AI Safety Institute)」が、消費者安全における最優先事項を数週間以内に提示する。アルバニージー首相は、本枠組みが雇用、投資、および国家主権を守りつつ、国益に沿ったAIの未来を主導するために極めて重要であると言明した。

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一目でわかる世界のICT

一目でわかる世界のICT

  • 国際エネルギー機関(IEA)は、2025年4月に発行した報告書「Energy and AI」において、AI開発・普及の急拡大に伴い、データセンターの電力需要は2030年までに2倍以上に増大すると予測している。学習・推論に膨大なデータ処理を必要とするAIの開発・普及に対応するため、GPUベースのアクセラレーテッドサーバーを実装したハイパースケール型データセンターの建設が進み、世界レベルで電力消費が増加すると述べている*。
    *例えば、OpenAIのGPT-4について、14週間のAI学習に消費する平均電力量は1日0.43GWhで、先進国の2万8,500世帯、途上国の7万500世帯が1日に消費する電力量に相当するとされている。
     
    <2005~2024年のデータセンターの電力消費量>
    同報告書によれば、2024年の世界の電力消費量は約415TWh、データセンターの電力消費は過去5年間で年間12%増加し、世界の電力消費量の1.5%を占めている。また、データセンターによる世界の電力消費量の約85%は、米国、欧州、中国で占められている。各国の状況は以下の通り(図表1参照)。
    • 米国:2024年の米国の電力消費量は約180TWh。2015年から2024年の間に年間12%増加し、世界のデータセンターの電力消費量全体の約45%を占めている。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量は約100TWh。2015年以降の電力消費量が大幅に拡大し始め、2015年から2024年の間にデータセンターの電力消費は年間15%増加し、世界のデータセンターの電力消費量の約25%を占めている。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量は70TWh(推測値)で、欧州の電力消費量の2%弱を占めている。データセンターの世界の電力消費量に占める欧州の割合は15%強。
    • 日本:データセンターの電力消費量は20TWh未満(推測値)で、日本の総消費量の約2%。

    <2020~2030年のデータセンターの電力消費量>
    2030年のデータセンターの世界の電力消費量は、2024年の2倍増の945TWhとなり、2030年の世界全体の電力消費量の約3%弱を占めると推測されている。また、データセンターの電力消費量は年間約15%増加し、他のすべての産業セクターの電力消費量の増加率の4倍以上と推測されている。データセンターの電力消費量の増加は中国と米国で顕著であり、2030年の世界全体の増加分の約80%を占めている。各国の状況は以下の通り(図表2参照)。
    • 米国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約240TWh増加(130%増)。一人当たりデータセンター消費量が最も高く、2024年の約540kWhから2030年に1,200kWhを超える。
    • 中国:2024年のデータセンターの電力消費量よりも約175TWh(170%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約70kWhから2030年には約200kWhに達する。
    • 欧州:2024年のデータセンターの電力消費量よりも45TWh以上(70%増)。データセンターの一人当たり消費量は2024年の約100kWhから、2030年には約165kWhに達する。
    • 中国を除くアジア太平洋:日本のデータセンター電力需要は2024年よりも約15TWh増加(80%増)となり、一人当たり消費量は270kWhに達する。また、シンガポールとマレーシアにおけるデータセンターの電力需要が2030年までに2倍以上に増加する。

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