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2025.11

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現代産業戦略、AIや量子など成長分野の民間投資を促進
政府は、2025年6月に発表した「現代産業戦略(Modern Industrial Strategy)」のもと、7月以降に総額2,500億ポンド(約50兆円)を超える民間投資を確保したと発表した。これにより、全国で4万5,000人の高付加価値雇用が創出される見込みである。本戦略は、英国の成長を牽引する八つの重点分野(IS-8)に焦点を当てており、先進製造業、クリーンエネルギー、クリエイティブ産業、防衛、デジタル技術、金融サービス、ライフサイエンス、専門・ビジネスサービスが対象となっている。

デジタル技術分野では、北東部に新設される「AI成長ゾーン」により、5,000人以上の雇用創出と300億ポンド超の民間投資が見込まれている。また、米国との「UK-US Tech Prosperity Agreement」により、AI、量子技術、デジタル貿易分野での国際連携が加速している。先進製造業分野では、「DRIVE35」プログラムを通じて自動車産業に25億ポンドを投入。EV普及促進のための6億5,000万ポンドの補助金制度や、70件以上の技術革新プロジェクトへの支援が進行中である。専門・ビジネスサービス分野では、デジタルファーストの未来に向けた準備が進められており、新たな「Made Smarter」実施モデルが市長戦略機関(Mayoral Strategic Authorities)と共同開発され、2026年の展開に向け生産性と革新の促進が図られる。

本戦略は、単なるビジョンではなく、実行重視の政策として位置づけられており、英国経済の生産性向上、イノベーション促進、レジリエンス強化に向けた長期的な基盤構築が進められている。