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2025.11

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AT&T、5G SAネットワークの全国配備が完了、オープンRAN技術導入も進展
2025年10月8日、AT&Tは5Gスタンドアロン(SA)ネットワークの全国配備が完了したことを明らかにした。これにより、より高速なアップロード速度、超低遅延、超高信頼性、エッジ機能といった能力が実現可能となり、ネットワークスライシングといった高度な機能を全国的に提供できる体制が整った。

米国では5Gサービスの多くで依然、4G LTEインフラとコアを共用する5Gノンスタンドアロン(NSA)モードが使われているが、5Gの潜在的な能力を利用するためには完全に独立した5G SAコアが必要となる。

AT&Tのネットワークでは、一部のサービスが既に全米で5G SAを利用しており、既に数百万の顧客が5G SAネットワークを利用、端末のサポートやプロビジョニングが整い次第、より多くの顧客へ提供範囲を拡大していく。

AT&Tは7月16日には、新たな標準ベースとなる低消費電力のセルラーIoT規格5G RedCap(Rediced Capability)ネットワークが2億POPs(points of presence)をカバーし、全国で利用可能となったことを発表。これにより、Appleが新たに販売を開始したApple Watch Series 11、Apple Watch Ultra 3、Apple Watch SE 3で5G RedCapネットワークの全国利用が可能となった。

また、AT&Tは、無線ネットワークへのオープンRAN(Open Radio Access Network)技術導入も進めており、2023年12月4日には、Ericssonと5年間で約140億ドルに上る契約を締結し、2026年後半までに無線ネットワークのトラフィックの70%をオープンRAN対応のプラットフォームに流す計画を発表した。

AT&Tは2025年8月5日、ラボ環境で富士通子会社1Finityのサードパーティ製無線装置とEricssonの高容量RANプロセッサを統合して音声通話が完了したことを発表、また、10月24日には、商用ネットワーク上で同様のマルチベンダー構成で音声通話完了が成功したことを発表した。これまでにNokia製無線装置からEricsson製への交換プログラム全体の約40%が完了しており、また、1万5,000以上のサイトにミッドバンドのCバンド(N77)周波数を追加したという。

他方、5Gに関しては、T-Mobileが2020年8月に5G SAネットワークの全国配備を完了、2025年4月24日には、5G Advanced(5G-A)サービス全国配備完了を発表しており、競合他社を一歩リードする状況となっている。