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ICTワールドニュース

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2021.05.24

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  • 韓国

【韓国】6年がかりで構築されたPS-LTE方式災害安全通信網、5月中旬から全国サービス開始

韓国で世界に先駆けPS-LTE方式で構築された災害安全通信網の全国での本格運用が開始された。全国ネットワーク構築が3月に完了し、5月14日に竣工・開通式が行われた。全国単一の災害安全通信網構築事業は旅客船セウォル号沈没事故の反省から導入を決定。セウォル号事故では、当時救助機関間で互換性の無いネットワークを利用していたことも初動の遅れにつながった*。2018年12月の本格事業開始から2025年まで、構築及び運用費に総額は1兆5,000億ウォンの予算が投じられる。全国に1万7,000か所の基地局を構築し商用網との連携で全国をカバー。既にネットワークを利用する警察、消防等の機関でネットワーク品質に対する満足度も高い。災害安全通信網ではIoT/AI等の活用も可能でサービスの拡張性がある。対応端末は現在9,000台が利用中であり、2021年末までに15万台以上普及の見通し。コロナワクチン輸送でも災害安全通信網を通じて軍と連絡体系を構築して効果的な活用ができた。

*全国単一の災害安全通信網が導入されるに至った背景については、以下リサーチレポートを参照されたい。
「韓国旅客船沈没事故で急浮上する国家災害通信網の必要性」(2014年5月)
https://www.fmmc.or.jp/activities/itemid488-003911.html

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