[HTML]
H1

お知らせ詳細

お知らせ表示

2016.02.12

  • EU

【EU】欧州委員会、700MHz帯をモバイル・インターネット向けに利用することを提案

 欧州委員会は2020年代中頃までに700MHz帯(694-790MHz)のモバイル・インターネット用途への開放を推奨する提案を2月2日に行った。欧州委員会は、2020年代の開始が見込まれる5Gサービスの展開という観点からも、EU加盟国が共通のスケジュール、そして同一の技術条件による周波数の確保が重要であると指摘している。欧州委員会の提案に基づき、すべてのEU加盟国は2017年6月30日までに700MHz帯の国内カバレッジと開放に関する計画を公表し、2020年6月30日までに同帯域をモバイル・インターネット用途に確保することが求められる。すでにフランスとドイツは700MHz帯のオークションを実施し、その他、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、英国も今後数年以内に700MHz帯を開放する計画を公表している。

 今回の欧州委員会の提案では、現在、地上デジタル放送のサービスやマイクロホンで使用されているUHF帯(470-694MHz)の割り当てについても指針が示された。欧州委員会は、UHF帯は公衆向けの視聴覚メディアサービスの用途で優先されるべきであり、当面は現行の割り当てを維持すべきという見解を示す一方、EU加盟国では地上デジタル放送への需要はそれほど高くはなく、UHF帯の扱いは、下り伝送の限定使用など「柔軟なアプローチ」が求められるという見解を示した。欧州委員会の提案は、同委員会が組織した専門委員会の報告書ならびに世界無線通信会議で採択された決議を踏まえたものである。