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2015.11.12

  • 米国

【米国】インテルがモノのインターネット向けチップ供給へ

 インテルは、11月3日、農場や工場、アパレルメーカーなどの業務で同社の製品が役に立てるように戦術をシフトする意向を示した。このため、同社は、ローエンド製品群「Quark」から3つの新しいチップと、顧客のモノのインターネット(IoT)導入を支援するためのソフトウェア、技術仕様を発表した。IoTで使われるチップは省電力性に優れたものが求められるが、インテルが今回発表した新Quarkチップの消費電力は、ラップトップ向け製品が15ワット前後なのに対して、27ミリワット(1ワットの1,000分の1)ほど。

 3つのうち最初に登場する「Quark D1000」は、1980年代から採用してきたx86アーキテクチャを基盤としてはいるものの、x86チップとしての条件は満たしておらず、ウインドウズOSなどこれまでx86技術と関連づけられてきたソフトを動かすことはできない。他方、IoTアプリケーションを開発する企業の多くは従来のOSに依存せず、ハードウェアを直接走らせることができるのでとくに問題はないという。インテルは、シスコ、クアルコム、GEなどと並んでIoT分野での技術プラットフォームを確立しようとしているが、多くはスマートフォンで標準となったARMホールディング社のチップ技術を採用している。IoTアプリを動かすのには低価格であることも重要な要素として求められるが、これまでのインテルのチップが数百~数千ドルであったのに対し、D1000は2、3ドルから販売開始するとのこと。