2025.05.23
【米国】USPS民営化に対する超党派議員の反対決議
トランプ政権によるUSPS民営化の動きに対し、民主党ピーターズ議員(ミシガン州)を中心とする超党派上院議員6名が売却反対決議案を提出した。共和党からもアラスカ、メイン、ノースカロライナ州議員が支持し、下院では約180名の両党議員が類似決議案を支持している。
決議案に法的拘束力はないが、USPSの独立性と全国民へのユニバーサルサービス提供義務の維持を求めている。ピーターズ議員は「USPSのような不可欠なサービスの民営化は許されない」と主張。
一方、トランプ大統領はUSPSと商務省の統合を検討しており、イーロン・マスク率いる政府効率化局(DOGE)がUSPSの財政問題解決に関与している。3月24日にはデジョイUSPS総裁が突然辞任し、DOGEとの権限争いが原因との憶測も出ている。
郵便労組は民営化により採算の取れない地方でのサービス削減を懸念している。政権は完全民営化から企業へのアウトソーシング拡大へ方針転換する可能性もある。