2025.03.12
【米国】トランプ政権、カナダとメキシコに対するデミニミスルール廃止を延期
米国は3月4日からカナダとメキシコからの輸入品に新たな関税を課す一方で、800ドル未満の輸入品に対する関税を免除するデミニミスルールの適用は当面継続されることになった。当初はこの免税措置も廃止される予定であったが、トランプ大統領は3月2日に関税命令を修正した。
この修正により、新たな関税収入を効率的に処理・徴収するための「適切なシステム」が整備されるまでは免税措置が維持される。商務長官がシステムの整備完了を大統領に通知した時点で、カナダとメキシコからの輸入品に対するデミニミス免除は廃止される見込みである。
米国は中国からの輸入品に対するデミニミス免除についても同様の措置を取っており、2月に追加関税を課した際にも徴収システムが整備されるまでという条件で免除措置が復活している。この決定により、米国の主要貿易相手国からの低価格な輸入品は当面、追加関税を免れることになる。