2024.10.07
【オランダ】政府、条件付きで配達時間を翌日以内から2日以内へ緩和
オランダ政府は、郵便サービスの品質向上を目的とし、郵便物の配達時間を延長する方針を検討している。
近年、PostNLがサービス品質の基準を満たせていない状況が続いている。このため、政府は、一部の郵便物(医療用郵便物や喪中はがきなど)を除き、配達時間を翌日から2営業日以内へと延長することを認める方針である。ただし、PostNLに対しては、現行の料金規制や週5日配達、送達日数達成率 95.0%以上といった義務が引き続き課される予定だ。
ディルク・ベルヤーツ経済担当相は、今回の決定が、PostNLが求める3営業日以内への更なる延長には繋がらないと強調し、政府がPostNLに補助金を支給することもないと述べている。
今回の決定は、郵便サービス改革の第一歩と位置づけられている。政府は、今後、消費者市場庁(ACM)の調査結果に基づき、2025年までに郵便サービスの将来について具体的な計画を策定する予定である。