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チェコ政府は6月28日、チェコポストから物流・小包事業部門を切り離すことを柱とした変革計画を承認した。
 
チェコポストの物流・小包事業部門Balikovnaは2025年1月から分離され、国営株式会社として運営されることになる。そして、新生チェコポストは国有企業として郵便事業と郵便局の運営に専心することになる。
 
また、新生チェコポストには、国・州・地方自治体における行政コストの削減と国のデジタルデバイド対策をサポートするという重要な役割が与えられることになる。具体的には以下の点が挙げられている。
 
＊デジタル・コミュニケーションに移行できない、あるいは移行したくない市民（高齢者など）のために、国家とのデジタル・コミュニケーションを仲介し、それによって彼らの社会的不利益を取り除く
＊公的機関がデジタル化とコスト削減を推進したため、事務所を閉鎖・縮小しなければならなかったすべての地域において、公的窓口の役割を果たす
 
さらに、チェコポストは、郵便局ネットワークを銀行や保険、物流などの民間企業に開放する。これにより、新たな収入が得られ、国家補助の必要性も軽減され、同時に、自治体における市民生活の質の向上にもつながることになる。
 
変革計画では、国が45億CZKを投資し、銀行から最大20億CZKの融資を受けることを想定している。国の拠出は、チェコポストの株式資本を20億CZK増額する形で、15億を変革拠出金として、10億CZKを国営株式会社Balikovnaへの拠出金として提供される計画である。