2021.10.12
【米国】銀行業界、USPSの銀行サービス提供を批判
2021年9月から米国の4都市で提供開始したUSPSの銀行サービスのパイロットプログラムに対し、銀行から批判の声が挙がっている。
業界団体のインディペンデント・コミュニティ・バンカーズ・オブ・アメリカ(ICBA)は、政府が銀行業に参入してくる足掛かりではないかと懸念を示している。
USPSの金融サービスは銀行口座を持たない人が銀行システムを利用できるようにすることが目的。これにより、USPSは新たな収入減を確保できるとしているが、銀行システムの複雑さは大きなコストと労力がかかるとICBAは警告している。
米国では1911~1966年に郵便局で銀行サービスが提供されており、連邦議会ではエリザベス・ウォーレン上院議員をはじめとする民主党議員を中心にその復活を推進する動きがある。