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物流ワールドニュース

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海外主要国及び国際機関等における物流・郵便事業に関する最新の情報を定期的にホームページに掲載していきます。

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2020.06.30

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  • 米国

【米国】新型コロナウイルス流行でUSPSが直面する3つの課題

米国のパンデミック対策説明責任委員会(Pandemic Response Accountability Committee)は、新型コロナウイルス対策で各省庁が直面する課題について報告書を作成した。その中で、米国郵便庁(USPS)について3つの課題を挙げた。

1つ目は、USPS職員の安全確保。USPS職員は、外出禁止期間中も郵便物を配達しなければならないが、これを安全に遂行するには、個人用防護具の配給、郵便局や郵便処理施設で身体的距離を維持するための安全手順の導入、非接触配達など郵便配達時の手順変更などが必要になる。また、USPS職員の自己隔離による人手不足も問題となる。

2つ目は、新型コロナが財政に及ぼす影響。新型コロナの影響で小包量が増加しているが、この増加が今後も継続するのか、それとも一時的なものなのか判断しづらいことで、このため、郵便物数の減少が小包物数の増加でどの程度相殺されるのか現時点では予想するのが困難となっている。

3つ目は、個人給付金の小切手配達と郵便投票という全国的なインフラとしての課題。小切手については、迅速な配達だけでなく、盗難防止対策を講じる必要も生じている。郵便投票は、地方自治体、州、連邦レベルでこれを選択する人が増えることが予想されており、投票用紙の配達が遅れないようにするともに、その申込みや発送方法について周知する必要がある。