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ラ・ポストは、3月30日から週3日に減らしていた郵便物の配達日数を週4日に増やすと発表した。同社は4月21日から原則として火・水・木・金曜日に配達を実施する。郵便のユニバーサル・サービス義務により、通常は週6日配達を義務付けられているラ・ポストだが、新型コロナ禍以降、従業員と顧客の安全を守るため、配達日を週3日（水曜～金曜）に縮小していた。

しかし、週3日配達への変更は、農村部・郊外の自治体の首長や郵便局の利用者から厳しい批判を受けていた。フランスには約150万人の福祉手当受給者がいるが、郵便局の閉鎖により、高齢者や生活困窮者が郵便局の窓口で手当てを受け取れなくなって困っている。

また、新聞社からも不満の声が上がっていた。フランスでは、2kg以下の書状、20kg以下の小包と共に、新聞配達も郵便のユニバーサル・サービスの範囲に含まれているからだ。

4月上旬には、ラ・ポストのフィリップ・ヴァールCEOが政府関係者に呼び出され、社会的義務を履行するよう求められていた。