2019.10.08
【米国】連邦控訴裁、今年施行された5セントの郵便切手値上げは違法と判断
連邦DC巡回区控訴裁判所は9月13日、今年1月より施行された郵便切手の5セント値上げを違法と判断した。
米国では、郵便規制委員会(PRC)が米郵政公社(USPS)の郵便料金を規制しているが、同控訴裁は、PRCが料金値上げに関連する全ての要素を考慮することを怠ったと判断。5セント値上げは、1995年以降では最大の値上げ幅となったが、控訴裁は、PRCは値上げに反対するパブリックコメントに対応しないまま、値上げを認めてしまったと指摘した。
PRCは、USPSの料金値上げ申請を迅速に審査する必要があったとしているが、控訴裁は、決定を急ぐことは法令で義務付けられていないと批判した。USPSは、この判決に対する法的選択肢を検討中であり、今回の決定でどのような影響が生じるかは現時点では不明としている。