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フォード・モーターは1年前からAmazonのプライム会員向けにネットで注文した商品を車のトランクまたは車内に配達するサービスを開始しているが、2019年4月より対象となる車両を拡大する。

この「Amazon In-Car」サービスには、既にゼネラル・モーターズ（GM）とボルボが参加。4月からは、2017モデル以降のフォード車、2018年以降のリンカーン車でも同サービスを利用することが可能になる。

このサービスは、配達員がアプリを通じて、車のロックを解除し、トランクか（荷物の大きさに応じて）後部座席に荷物を置き、その後、再び施錠するもの。玄関先に置かれた荷物が盗まれないかという消費者の不安に対応するとともに、フォードがEコマースの世界に進出する窓口の1つともなり得る。

フォードは、モビリティサービスを新たな収入源として開拓しようとしている。同社は、スマホのアプリ経由で駐車場やカーシェアリングの予約をしたり、コンシェルジュ、洗車サービスを提供できるようにするため、Amazon以外にも複数の事業者との提携を拡大。また、自動車への配達サービスを拡大するため、小売販売業者や食料品販売チェーンとの交渉も進めている。
（Bloomberg 2019年4月30日等）