2018.07.24
【スイス】スイス・ポスト、子会社の不適切会計問題でルオフCEOが引責辞任
スイス・ポストは、交通子会社ポストバス(Postbus)の不適切会計問題で損なわれた信頼を取り戻すため、ズザーネ・ルオフCEOの辞任および複数の重役の解任を含む抜本的な対策をとることとした。
ルオフCEOは6月10日に辞表を提出し、直ちに職を解かれた。また、監査部長もスイス・ポストを去ることになった。
(Swiss Post 2018年6月11日等)
(ひと言)
スイス・ポストは今年2月の時点では、「ルオフCEOはグループの経営管理に専念し、シュヴァラー取締役会長がポストバスの調査に対する責任を一手に引き受ける」と説明し、ルオフCEOの信任・続投を表明していた。しかし、今回、スイス・ポストの取締役会は、ポストバスの不適切会計問題に関する内部調査の結果を受けて、同子会社の全取締役の解任を決めたほか、「ルオフCEOを信頼する根拠がなくなった」と発表した。
スイス・ポストはすでにルオフ氏の後任を探し始めており、暫定CEOにはウルリヒ・ウルニ副CEOが就任する。