2018.07.24
【オランダ】ポストNL、ケイザー経済・気候政策副大臣の提言を歓迎
ポストNLは、郵便事業の監督機関である経済・気候省のモナ・ケイザー政策副大臣が示した郵便規制改革に関する提言を歓迎した。同大臣は6月15日、書状数の減少に対応する手段として、郵便会社の整理統合の推進を求めた。
ポストNLは同日に出した声明で、「オランダ郵便市場の変化を鑑みると、規制改革は急務であると、我々は強調してきた。今回の提言は、農村部や過疎地での郵便配達サービスを守るための重要な一歩だ」と述べた。
(PostNL 2018年6月15日)
(ひと言)
オランダ政府は、過去6ヶ月間に30社以上の企業、業界・消費者団体や関係者と、郵便市場の将来について、協議会で話合いを行ってきた。
また、経済・気候政策省は、民間調査会社に「郵便配達のラストマイル部分での統合」について調査を委託。
この調査結果に基づき、ケイザー副大臣は6月15日、議会宛てに、オランダの郵便配達市場が毎年約10%ずつ縮小し続けていることから、郵便サービスを維持するために、配達会社の合併・統合を認めることを提言した。
具体的には、規制緩和が実現すれば、ポストNLは競合最大手サンド(Sandd)を買収する可能性がある。サンドについては、赤字のため、4月にもポストNLによる買収の噂が流れていた。同社はポストNLへの身売りに前向きとみられており、これが実現すれば、急速に縮小が進むオランダ郵便市場は再び1社独占となる。