2018.02.07
【フランス】ラ・ポスト、2018~2022年の「公共サービス協定」を政府と締結
ラ・ポストはフランス政府との間で、2018~2022年の「公共サービス協定(Public Service Agreement)」を締結した。この協定は、ラ・ポストに、ユニバーサル郵便サービスについて、サービス品質を監視する仕組みの改良と、サービス高度化を目標に据え、経営努力を集中するように定めている。
ラ・ポストは新しい公共サービス協定について、「本協定では、単に実績をモニターするだけでなく、利用者満足度のモニタリングを強化する新しい指標が用いられる。その目的は、改良したサービス品質監視ツールを提供することで、顧客のユニバーサルサービスに対するニーズをより十分に満たすことにある。当社は2018年、利用者の新たな期待を踏まえ、すべての個々の郵便物を追跡するオプションを提供する形で、取扱商品の高度化を図る」と、述べた。
(La Poste 2018年1月18日、ARCEP 1月26日等)
(ひと言)
ラ・ポストは、フランスにおける国有の公共サービス事業者として政府から公共サービスの使命を4つ課せられている。「郵便・小包のユニバーサルサービス」「郵便局ネットワークを通じた地域発展への貢献」「新聞等の運搬・配達」「銀行サービスの提供」の4つであり、それぞれをラ・ポストと州、国、市長会や出版社などの各受益関係者が協議し、複数年契約を結び、補助金額が決められるが、これら4つの契約を包括した「公共サービス協定」の締結が発表される。今回の協定は、「2008-2012年契約」、「2013-2017年契約」に続くもの。