[HTML]
H1

物流ワールドニュース

コンテンツ

海外主要国及び国際機関等における物流・郵便事業に関する最新の情報を定期的にホームページに掲載していきます。

お知らせカテゴリー表示
国名等選択
お知らせ年度表示
掲載年選択
お知らせ表示

2017.10.19

  • 物流ワールドニュース
  • 米国
  • 中国

【中国/米国】アリババ、関連物流会社の過半数株式を取得

 米上場のアリババ・グループ(阿里巴巴集団)が、関連会社である菜鳥智能物流網絡Cainiao Smart Logistics Network Ltd.の過半数株式を取得すると発表した。
 アリババは53億元(8億700万USドル)を追加投資し、菜鳥智能物流への出資比率を47%から51%に引き上げる。
 また、今後5年間に、1,000億元(152億USドル)を投じ、国際物流ネットワークを更に強化するとも述べた。
 菜鳥智能物流の過半数株式取得は10月中の完了する見込み。今後、菜鳥智能物流の業績はアリババの連結決算に反映され、中核の商業部門に含まれることになる。
 アリババは、今回の投資は、同社が、中国と世界において、最も効率的な物流ネットワークを構築するという方向性を示すものだとした。
(Alibaba 2017年9月26日等)

(ひと言)
 物流網を持たないアリババを下支えしてきた菜鳥智能物流だが、菜鳥智能物流は赤字を続けている。アリババは今まで、菜鳥智能物流の連結化を避けてきた。菜鳥智能物流を関連会社として扱うことで、米アマゾンなど競合他社よりも高い利益率を上げることができていた。
 しかし自前の物流網を持つ中国の京東商城(JD ドット・コム)等とのEコマース業界の競争が激しくなり、アリババは商品のスピーディーな配送の必要性に直面している。食品通販への動きで迅速かつ信頼できる配送の重要性が一段と高まっている背景もある。