物流ワールドニュース

　利用者が、企業や行政機関に対してオンラインで身分証明ができるデジタルIDサービス「デジタルiD（Digital iD）」を、オーストラリア・ポストが開始した。
　「デジタルiD」の利用者は、本人確認資料を一度提出すると、スマートフォンアプリを通じて、簡単にオンラインで身分証明を行えるようになる。
　「デジタルiD」サービスはすでに、「マイポスト・パーセル・コレクト（MyPost Parcel Collect）」や郵便転送サービスなど、オーストラリア・ポストの多くの商品に導入されている。
（Australia Post 2017年8月8日等）

（ひと言）
　今後は、オーストラリア最大の信用組合CUA、外貨両替専門店トラベレックス（Travelex）、クイーンズランド州警察、および業務外注市場サイト運営会社エアタスカー（Airtasker）が、「デジタルiD」を採用する予定。
　オーストラリア・ポストは昨年から、デジタルIDの開発を進めていたが、今年5月になり、デジタル化庁（Digital Transformation Agency）と共同で、自社のデジタルアイデンティティ技術を、連邦政府の進める「Govpass」という「デジタルアイデンティティ枠組み（Digital Identity Framework）」に統合させる取り組みを開始していた。
　「デジタルアイデンティティ枠組み（Digital Identity Framework）」では、簡単で安心かつ安全にオンラインで銀行口座の申し込みや公共サービスにアクセスする仕組みを提供できるようになる。政府は、来年早い時期に、いくつかの公共サービスでGovpassを試行していく計画。