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2017.09.07

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  • イタリア

【イタリア】ポステ・イタリアーネ、MCC・バンカ・デル・メッツォジョルノ銀行の売却を完了

 ポステ・イタリアーネは、MCC・バンカ・デル・メッツォジョルノ(Banca del Mezzogiorno-Medio Credito Centrale)銀行の全株式をイタリア投資誘致・事業開発公社(インビタリア:Invitalia)に売却する取引を完了した。
 この取引は、経済産業省、欧州中央銀行(ECB)、およびイタリアの中央銀行であるイタリア銀行(Banca d'Italia)から承認を得ていた。
(Poste Italiane 2017年8月7日等)

(ひと言)
 欧州で唯一、地方銀行を持たないイタリア南部(北部より所得水準の低い)に銀行を作り、融資を提供できるようにするという政府の計画に基づき、新会社「南部銀行(バンカ・デル・メッツォジョルノ)(Banca del Mezzogiorno:Bank of the South)」を創設するため、ポステ・イタリアーネは、ウニクレディト(Unicredit)の子会社メディオクレディト・チェントラーレ(MedioCredito Centrale:MCC)を買収(100%株式)し、これを基盤に、2011年8月、「MCCバンカ・デル・メッツォジョルノ(Mcc Banca del Mezzogiorno)銀行」を設立した。同行は複数の協同組合銀行のグループという形をとり、南部の中小企業に融資を行う。
 2014年、ポステ・イタリアーネは同行を非戦略的資産のリストに入れ、イタリア投資誘致・事業開発公社(INBITALIA)に売却する準備を進め、2017年2月8日、3億9,000万ユーロで売却する取引が合意に至った。
 これにより、ポステ・イタリアーネは、重要な改革と成長目標を追求するために、投資や資本を集中することが決定していた、「郵便とロジスティクス」、「支払いと金融サービス」、及び「貯金と保険」という3つの主要事業(※注)に注力するという事業計画実施を継続する。
 同取引は2017年中に完了することになっていた。
(※注)ポステ・イタリアーネは、別途、金融事業部門を持っており、「バンコ・ポスタ」の名称で郵便局で広く金融サービスを提供している(銀行免許は保有していないが、中央銀行の監督を受ける事業)。MCC・バンカ・デル・メッツォジョルノ銀行設立は、政府の意向を受けて、最初の足がかりをポステ・イタリアーネが提供したものとなる。