2017.08.23
【EU】欧州委員会、『2017年消費者状況スコアボード』を発表
欧州委員会は、『2017年消費者状況スコアボード(2017 Consumer Conditions Scoreboard)』を発表した。
今年版では、EUではネット通販の利用者がますます増えていることが明らかになった。
また、EUの消費者のEコマース(特に、域内の他国から購入する場合)に対する信頼が高まっていることもわかった。
しかし同スコアボードは、多くの小売業者がまだオンライン事業の拡大に消極的で、EU域内の他国の消費者にインターネット上で商品を売ることに懸念を持ち続けていることも明らかにしている。
「こうした懸念はおもに、越境販売時の詐欺・代金不払いリスクの高さ、税制の違い、契約関連法や消費者保護規則の違いなどに関係している」と、欧州委員会は述べている。
(European Commission 2017年7月25日等)
(ひと言)
消費者状況スコアボードは、「デジタル単一市場」がEU域内の消費者にどのように役立っているかを大まかに示すもので、2008年から発表されている。同スコアボードは、消費者の権利を守り、政策を告知する情報を提供することを目指している。