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物流ワールドニュース

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2017.07.03

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  • ドイツ

【ドイツ】2016年のドイツ宅配・急送・小包(CEP)市場―BIEK年次市場調査

 ドイツの宅配・急送・小包(Courier, Express and Parcel:CEP)業界団体である小包・急送便物流協会(Bundesverbandes Paket und Expresslogistik:BIEK)が発表した年次市場調査の結果によれば、2016年の同市場全体の収益は6.2%増の185億ユーロ、取扱数は7.2%増の31億6,000万個だった。
 ドイツ国内市場における小包市場の配送取扱数の増加率は7.8%と、CEP市場全体の取扱数増加率7.2%よりも高い。主な成長原動力はB2C(企業-個人)セグメントで、同セグメントの取扱数は13.2%増加した。対照的に、B2B(企業間)セグメントの成長は鈍く、2016年の取扱数増加率は0.6%にとどまった。また、国際小包取扱数も、8.7%と高い増加率を記録した。急送便(宅配含む)は4.2%増加している。
 これらの伸びは、国内および国際的に安定していた経済と国内および越境Eコマースの増加が要因。
2017年には、国内のCEP市場全体の取扱数で1億8,000万個、5.5%~6%の増加を予想している。
(BIEK 2017年6月21日等)

(ひと言)
 今回の調査はドイツのCEP市場全体を対象としており、対象企業にはDPD、GLS、ゴー!(GO!)、ヘルメス、UPS(この4社は合計で約40%の市場シェアを保有)を含むBIEK加盟企業のほか、市場最大手のDHLやTNT、フェデックスといったBIEK非加盟企業も含まれている。
 BIEKのフロリアン・ゲルスター会長は、「取扱数の増加に収益の増加が追いついておらず、これは昨年も平均価格が低下したということだ(2012年から小包1個あたりの平均価格は下がり続けている)。小包事業の価格競争は熾烈で、BIEKの加盟企業は合理化と効率化による価格低下影響の抑制を迫られている」と語った。